2024年8月5日、日産のオーストリア法人は新型「タウンスター エヴァリア ステーション ワゴン」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■「エルグランド」同等サイズのファミリー向けミニバン登場
日産のオーストリア法人は2024年8月5日、新型「タウンスター エヴァリア ステーション ワゴン」を発表しました。
日本未導入の3列・7人乗り仕様ラージミニバンです。
「タウンスター」は、日産が欧州で展開するハイトワゴン・ミニバン及び商用バンのシリーズです。
世界初公開されたのは2021年9月27日で、通常のエンジンモデルに加えBEV(バッテリーEV:電気自動車)モデルがラインナップされます。
ルノー日産三菱アライアンスによるCMF-Cプラットフォームをベースに開発された「カングー」(3代目モデル)をベースに、OEM供給されるモデルです。
当初はショートホイールベース(SWB)版「L1」のみの設定でしたが、2023年にはロングホイールベース(LWB)版「L2」も追加されています。
それぞれリアにスライドドアを備えるとともに、スクエアなフォルムのキャビンによる広い室内空間や優れた積載性を誇ります。
今回投入された“エヴァリア”は、ファミリーや広い荷室を求める個人ユーザー向けのワゴンモデルで、L2をベースに3列シート仕様と2列シート仕様を設定します。
ボディサイズは全長4911mm×全幅1860mm×全高1869mm、ホイールベース3100mm。
国内で販売されるラージミニバン「エルグランド」が全長4975mm×全幅1850mm×全高1815mm、ホイールベース3000mmなので、ほぼ同等のサイズ感といえます。
エヴァリアの2列目および3列目の座席はそれぞれ独立しており、個別のスライドや前倒し、さらに取り外しも可能で、荷室の最大積載量は3750リットルに及びます。
搭載されるパワートレインは、当初最高出力130ps、最大トルク240Nmの1.3リッター直列4気筒「DIG-T」直噴ガソリンターボエンジンを設定。
当初は6速MT仕様のみですが、2024年秋より7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)仕様も追加されます。
さらに今後、最高出力122ps、最大トルク245Nmの「EV エヴァリア」が追加される予定です。
EV(電気自動車)仕様は45kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、最大264km(WLTPモード)の航続距離をマークします。
グレードは「N-Connecta」と上級仕様の「Tekna」が設定され、ともに7インチTFTメーターやコネクティッド機能「ニッサンコネクト」、8インチディスプレイやスマートフォン連携が強化されたマルチメディアシステム、バックカメラ付き360度パーキングエイドなどを標準装備します。
さらにTeknaにはルーフレールやアルミホイール、ヒーター付きフロントシート、ナビゲーションシステム、インテリジェントパーキングアシスト、スマートフォンの非接触充電機能、ハイビームアシスタントなども備わります。
新型タウンスター エヴァリア ステーション ワゴン(ガソリンモデル)の欧州における販売価格は、3万8750ユーロ(約625万円)から4万1360ユーロ(約667万円)までです。