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“全長4.3m”のホンダ「“2列6人乗り”ミニバン」がスゴイ! 斬新「前列3人座れる」シート! 運転席が“めちゃ右側”な「エディックス」とは?

くるまのニュース 2024年9月6日 6時40分

近年、人気を博しているコンパクトミニバンですが、これらが一般的になる前にホンダは一風変わったレイアウトを持つユニークなミニバンを販売していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■前にも後ろにも3人座れるミニバン「エディックス」とは?

 トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といった、コンパクトなボディでありながら多くの人と荷物を積載できるコンパクトミニバンがこの頃人気を博しています。 
 
 特に都市部での取り回しの良さや、多様な用途に対応できることが、これらの車種の大きな魅力となっています。
 
 しかし、これらのコンパクトミニバンが一般的になる前、ホンダは一風変わったレイアウトを持つユニークなクルマを販売していました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 そのクルマとは、2004年に登場した「エディックス」です。

 車名には、1人から6人まで楽しさを思い思いに「edit(=編集)」することができる「six(=6)」人乗りミニバンといった意味が込められています。

 ボディサイズは全長4285mm×全幅1795mm×全高1610-1635mmというコンパクトなサイズ感ながら、室内の広さと使い勝手を両立させたクルマです。

 そのサイズは現在のシエンタやフリードとほぼ同等で、狭い駐車場や都市部での取り回しの良さが特徴でした。

 また、走行安定性と室内空間を意識したショート&ワイドのボディプロポーションと、スポーティなデザインが目を引くモデルでもありました。

 エクステリアデザインは「スポーティ&ダイナミクス」をテーマにしており、前方に大きく傾斜した「クラウチングスタイル」と、サイドに施された力強いキャラクターラインが特徴です。

 このデザインは、走るアスリートの筋肉を彷彿とさせる有機的で躍動感溢れるもので、視覚的にクルマのスポーティさとダイナミックさを強調しています。

 しかし、エディックスの最大の特徴はそのインテリアにあります。

 前列と後列の両方に3名分の独立したシートを配置し、6名乗車の2列シートレイアウトを実現しています。

 この「横に3人座る」シート配置は非常にユニークで、全6席が独立して前後にスライドできる仕様となっています。

 これにより、フル乗車時にはシートをV字に配置することで乗員同士の肩が触れ合うのを防ぐ工夫がされています。

 さらに、ルームミラーをセンターからドライバー側にオフセットすることで視界を確保し、3つのサンバイザーを装備するなど、実用性を追求した細かな工夫も多数見られます。

 パワートレインには、発売当初1.7リッターと2リッターの直列4気筒エンジンが用意されていましたが、ユーザーからの「パワー不足」との声を受けて、2006年には1.7リッターが廃止されるとともに、2.4リッター直列4気筒エンジンが追加され、さらに力強い走りを提供できるようになりました。

 これにより、より多様なユーザーニーズに応える仕様へと進化を遂げました。

 ユニークなシートレイアウトとコンパクトながら広い室内空間を持つエディックスは、多くのユーザーから好評を博しました。特に「子どもを手の届く場所に座らせられるので安心感がある」「ベンチシートのように使えて、荷物を置くスペースとしても便利」という意見が多く、子育て世代を中心に一定の支持を集めました。

 また、助手席側から運転席側への移動が容易である点も、日常の利便性を高める要素の1つでした。

 一方で、前列に3人並んで座るレイアウトにはデメリットもあり、「運転席が狭くてめちゃくちゃ右に寄っていた」「独特な運転視界」など極端に右側へ寄せられた運転席を指摘する声や、「横方向や足元が狭く感じる」「センターシートは左右のドアから遠く、乗り降りが不便」など、特にファミリーカーとしての使用においては、後席に子どもを座らせるほうが快適という意見も多く寄せられていたとのことです。

 くわえてエディックスが発売された当時、2列シート5人乗りや3列シート6人/7人乗りのコンパクトカーやミニバンが続々と登場。

 結果的に前席3人掛けという独自の特徴は主流にはなれず、2009年に生産終了となりました。

 なお、生産終了時点での車両本体価格(消費税込)は、199万5000円から235万2000円で展開されていましたが、現在の中古車市場では30万円台から80万円前後で販売されています。

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