ダイハツの軽トラック「ハイゼット トラック」は100万円を切る販売価格で手に入る新車として、今では非常に希少な存在。SNSなどでも多くの反響が寄せられています。
■シンプルすぎる軽トラは「プリミティブで楽しい」!
軽やコンパクトカーでも200万円以上が当たり前となってしまったいま、100万円を切る販売価格で手に入る新車として、ダイハツの軽トラック「ハイゼット トラック」が密かに注目を集めています。
SNSなどではどのような声が集まっているのでしょうか。
今、車両価格が最も安いクルマのひとつとして、ダイハツの軽トラ「ハイゼット トラック」が挙げられます。
エントリーグレード「スタンダード」のスマートアシスト非装着車(2WD/5速MT)の販売価格は、100万円を切る90万2000円(消費税込み、以下同)。
その次に安いのが、同グレードのスマートアシスト装着車で96万8000円です。
衝突回避支援などの先進安全技術を備えた「スマートアシスト(通称:スマアシ)」非装着車をわざわざ設定しているのは、公道をほとんど走行しない農林水産業や土木工事用、施設維持管理用などの需要に対応したものです。
同仕様にはメーカーオプションで「エアコンレス」(8万2500円引き)が設定されるなど、特殊な需要が少なくないことを示しています。
とはいえ公道をメインに使うユーザーには、スマートアシスト装着車を絶対にオススメしたいところです。
ちなみにライバルのスズキ「キャリイ」で最も安いグレード「KCエアコン・パワステ」(2WD・5速MT)は111万7600円で、かなりの価格差がある点も注目されます。
そんなハイゼット トラック スタンダードは装備面も簡素で、パワーウインドウをはじめキーフリーシステム、プッシュボタン式エンジンスタートボタン、パワードアロックなど、イマドキのクルマに備わるアイテムもみなオプション扱いとなります。
しかし窓を手で開閉し、キーをひねってエンジンを始動。そして3ペダルの5速マニュアルシフトを駆使して運転を楽しむのはプリミティブ(素朴・原始的)なカーライフともいえ、むしろ今では貴重な体験といえます。
軽い車体(車両重量820kg)のため、低出力でも街中なら思いのほかスイスイ走ってくれます。
そんなハイゼット トラックに対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
多かったのは「運転が楽しい」「軽トラで運転を学びました」「決して高性能とはいえませんがこれはこれでイイ」「こっそりドリフトの練習しました」など、軽トラックで運転を楽しんだ経験がある人の声でした。
また中古車価格に言及する声も多く「古くてもそれなりに中古車の引き合いがあるせいか、長く乗っても意外と値がついてびっくり」「リセールバリューの高さに驚く」といったコメントがみられました。
ふだん実用のアシとして利用している人からは「これで十分」「余計な装備はいらない」「エアコンさえ効いていればOK」など、好んで使用している様子がうかがえます。
また「スポーツカーとはおおげさだけど、生活には欠かせない」「気を遣わず荷台にポンと荷物を積めるのが良い」との意見もあり、軽トラックが日本中で愛されていることは間違いないようです。