ロールス・ロイス・モーター・カーズは、「カリナン」のマイナーチェンジモデルである「カリナン シリーズ2」を日本初公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■ロールス・ロイス「カリナン シリーズ2」ってどんなクルマ?
ロールス・ロイス・モーター・カーズは2024年8月29日、「カリナン」のマイナーチェンジモデルである「カリナン シリーズ2」を日本初公開しました。
カリナンは、イギリスの高級自動車メーカーであるロールス・ロイス・モーター・カーズが製造、販売するSUV。
2018年に発表され、日本国内でも現在まで約6年間、販売されています。
ロールス・ロイスブランドとしては初のSUVで、どんな環境で走っても「マジック・カーペット・ライド」と呼ばれる、魔法のじゅうたんのような快適な乗り心地を提供するクルマです。
従来のロールス・ロイスブランドのクルマに乗るユーザーは平均年齢が56歳と高齢でしたが、カリナンが登場したことによって平均年齢が43歳まで下がったとのことで、比較的若い層から支持されているクルマでもあります。
カリナンが登場した当初は約3割のユーザーが運転手を雇い、自分で運転するユーザーは全体の7割未満でした。
しかし、現在は9割以上のユーザーが自分で運転するようになったという、思わず運転したくなるクルマとしても知られています。
マイナーチェンジされたカリナン シリーズ2のボディサイズは、全長5355mm×全幅2000mm×全高1835mm、ホイールベースは3295mm。
エクステリアは、まず日中も点灯するデイタイム・ランニング・ライトのデザインが特徴的です。都会のライトアップされた摩天楼からインスピレーションを得たとのことで、垂直性があり、ひと目見たときにこのクルマがカリナン シリーズ2であることを容易に認識できるデザインとなっています。
デイタイム・ランニング・ライトの下にはシンプルで特徴あるラインと鮮明なエッジが施され、クリーンで頑丈な印象を与えるデザインです。
バンパーラインはデイタイム・ランニング・ライトからクルマの中心に向かって浅い「V」を描き、スポーツヨットの船首のような鋭さがあります。
その下にある外向きの吸気口には、正面からクルマを見たときに車高が低く見えるという視覚効果が。
カリナンでは初めて導入された23インチ・ホイールも特徴的で、部分的にポリッシュ仕上げにするか、全面をポリッシュ仕上げにするかを選択可能です。
インテリアは、まず助手席の前に設置されたイルミネーテッド・フェイシア・パネルが特徴。レーザーで7000ものドットが表面加工され、Cullinanの文字とグラフィックが光で浮き上がります。
パネルの隣にはアナログ時計がついた、ロールス・ロイスブランド初採用のはめ込み式ケースがあるのも特徴的。
「グレー・ステンド・アッシュ」という木目材が導入され、「プレースド・パーフォレーション」という穴あきレザーや、「デュアリティ・ツイル」という竹から作られたレーヨン生地を採用することで、さらにデザイン性を高めています。
リア・スクリーンには最大2台のストリーミングデバイスを接続することができ、車両管理機能やマッサージ、ヒーター、クーラーなどのシート機能を送信することが可能です。
カリナン シリーズ2では、「スピリット」と呼ばれるデジタルインターフェースと、ロールス・ロイスのオーナー専用アプリである「ウィスパーズ」が統合されており、アプリを通じてクルマに目的地を直接指示したり、クルマの位置の遠隔確認や、施錠も管理できるようになりました。
パワートレインは、6.75リッターV型12気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。ノーマルのカリナン シリーズ2は最大出力571馬力・最大トルク850Nmを発生、スポーティ仕様であるカリナン シリーズ2 ブラックバッジは最大出力600馬力・最大トルク900Nmを発生します。
先進安全装備として、「アクティブクルーズコントロール」や「ナイトビジョン」を始めとした、さまざまな機能を搭載。
価格はノーマルのカリナン シリーズ2が4645万4040円から、カリナン シリーズ2 ブラックバッジは5415万4040円からとなっています。