街中で巡回するパトカーをよく見かけますが、パトカーに乗っている警察官は、普段どのような業務を行っているのでしょうか。
■パトカーに乗っている警察官、仕事の全容とは?
街中を歩いたり、クルマを運転していたりしていると、巡回するパトカーをよく見かけますが、具体的にどんなことをしているのか、知っているという人は少ないかもしれません。
パトカーに乗っている警察官は、普段どのような業務を行っているのでしょうか。
パトカーの巡回は、主に「地域警察官」と呼ばれる警察官が中心となって行われており、地域住民や企業、自治体と協力しながら地域の安全を守るための活動を日々遂行しています。
彼らは交番や駐在所、自動車警ら隊などに配置され、パトロールや巡回連絡といった業務を通じて地域の状況を把握し、犯罪の予防や交通の指導、少年の補導、危険の防止、そして住民への保護や助言を行っています。
パトロール業務は警察官の主要な活動の1つであり、地域の地形や交通状況、住民の生活環境などを把握し、不審者への職務質問や交通取り締まりを行うことが目的です。
またパトロールにはパトカーだけでなく、バイクや自転車を使用して行われることもあり、地域の隅々まで目が行き届くよう努めています。
警らは地域警察官運営規則第19条に基づき、犯罪の予防、交通の指導や取り締まり、危険防止、そして市民保護といった多岐にわたる業務を遂行します。
例えば、犯罪の予防検挙では不審な人物に対して職務質問を行い、覚せい剤所持や凶器の所持といった違法行為の摘発に繋げることがあります。
くわえて地域の交通事故の発生状況や住民からの要望を反映し、重点的に取り締まりを行うこともあります。
見通しの悪い交差点での一時停止違反や、小学校の通学路における歩行者妨害などがその一例です。
そして夜間にはライトを点灯せずに走行する自転車への注意喚起も行い、危険を未然に防ぎます。
さらに、地域警察官は深夜に徘徊する少年の補導も行います。
特に夜間の街は犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるため、警察官は特に注意を払っています。
補導活動は、犯罪予防だけでなく、地域の少年を危険から守るための大切な業務です。
パトロール中に事件や事故の通報があれば、警察官はすぐに現場に向かいます。
110番通報は各都道府県警察本部の通信指令室から警察署へと指令が出され、現場に急行する流れになります。
パトカーには無線が搭載されており、警察官も無線機器を携行しているため、迅速に現場対応が可能です。
通報があった際は、現場の状況を無線で本部に報告しながら、迅速に対応を進めます。
こうした活動は、万引きや器物損壊、暴行、交通事故など多岐にわたる事件や事故に対応するために欠かせません。
地域警察官の活動は、日常的に街中で目にするパトカーの背後で行われている重要な任務です。
彼らの働きにより、地域の安全が守られています。
地域住民との交流を通じて、犯罪の抑止や事故の防止が図られ、地域全体の治安向上に寄与しています。
警察官たちは、住民との信頼関係を築きながら地域の安心・安全を支えるために日夜努力しているのです。