TUTHILL(タットヒル)は2024年8月16日、新型「GT ONE(ジーティーワン)」を初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■600馬力の水平対向エンジン搭載! 「GT ONE(ジーティーワン)」登場
イギリスを本拠とするTUTHILL(タットヒル)は2024年8月16日、伝説のスーパースポーツ、ポルシェ「911 GT1」を彷彿とさせる「GT ONE(ジーティーワン)」を発表しました。
タットヒルは旧めのポルシェ「911」を現代的にモディファイする、いわゆるレストモッドを得意とするエンジニアリング会社。レースやラリーにも参戦しており、その世界では知る人ぞ知る存在です。
今回発表されたGT ONEの着想源は、ポルシェが1996年のル・マン24時間レースに参戦するために、当時の911(993型)をベースに開発した911 GT1です。
ポルシェのアイコンでもある911がベースといっても、ライトを除けばエクステリアもメカニズムもほぼ別物です。
全長、全幅ともに拡大され、3.2リッター水平対向エンジンの搭載位置は後輪軸の後方ではなく前方、つまりミッドシップに変更。また、空冷から水冷にするとともにターボを装着するなど、ル・マン24時間レースのグループGT1規定に則ったものとなっています。
そんな911 GT1へのオマージュを込めて開発されたGT ONE。シート背後に搭載されるエンジンは、4リッター水平対向6気筒で、自然吸気仕様とターボ仕様が設定されています。最高出力は自然吸気が500hp以上、ターボが600hp以上となっています。
ギアボックスは7速MTまたは7速DCT。車両重量は約1200kg。カーボンセラミックブレーキを採用するなど、足回りも強化されています。
デザインは、アメリカで活動するカーデザイナーが担当しました。911 GT1の面影を残しながらも、モダンな造形となっており、コンピューター分析による空力性能も追求しています。ボディはカーボンファイバー製です。
明るい色調でまとめられたインテリアは、メーターパネルこそ液晶になっていますが、アナログ感を残しており、センターコンソールには長いシフトノブと、9個のトグルスイッチが並びます。
価格は未定。限定22台で、1台当たり3500時間かけて製作されるといいます。