ドイツで開催される「IAAトランスポーテーション2024」にて、トヨタのヨーロッパ法人が新型「プロエースマックス」を展示することを発表しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■IAAトランスポーテーション2024に展示される「プロエースマックス」とは?
2024年9月4日、トヨタのヨーロッパ法人はドイツ・ハノーバーで同月17日から22日まで開催される、欧州最大の商用車及び次世代輸送システムの展示会「IAAトランスポーテーション2024」で、大型商用バンの新型「プロエースマックス」を展示することを発表しました。
一体どのようなモデルなのでしょうか。
プロエースシリーズは、トヨタが欧州で販売する商用バンで、なかでもプロエースマックスは、同シリーズの最上位モデルです。
今回の展示される新型モデルは、2023年12月に初公開され、2024年6月にイタリアで販売開始されたのを皮切りに、各国で展開されています。
同車は、ステランティスからOEM供給を受けたフルサイズのルートバンで、日本ではステランティス傘下であるフィアットプロフェッショナルが販売する「デュカト」が姉妹車です。
日本市場において、デュカトは主にキャンピングカーなどの架装車のベースとして使用されていますが、欧州ではプロエースマックスも含め、商業用の物流バンとして活躍しています。
ボディサイズは、全長5413mm、5998mm、6363mm、全高2254mm、2524mm、2764mmと各3つのバリエーションが展開され、ホイールベースは3450mm、4035mmの2種類を設定。
これらの組み合わせから6つのボディタイプが選択可能です。
エクステリアは、独特なフロントフェイスが目を引くデザインで、マットブラックのグリルとボディ同色のフロントバンパーが調和し、洗練された印象を与えます。
また全6色のボディカラーが選べるのにくわえて、アクティブとコンフォートの2つの装備バージョンを設定。
ボディスタイルには、パネルバン、クルーバンのほか、自由に架装可能なシャーシも用意されています。
インテリアでは、フルデジタルディスプレイやナビゲーション搭載の最新インフォテインメントシステム、さらにワイヤレスでのApple CarPlay・Android Auto接続など、最新の技術が豊富に装備されています。
パワートレインは、最大出力が120PS、150PS、180PSの3種類の出力がある2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンに、6速MTまたは8速ATが組み合わされるほか、110kWhのバッテリーを搭載したEVモデルも設定。
モーターは最高出力272psで、一充電あたりの航続距離は420kmとなっています。
なお、駆動方式は全車FFです。
新型プロエースマックスは、ポーランド西部のグリヴィツェとイタリア中部のアテッサにあるステランティスの工場で生産されます。
価格は販売国によって異なりますが、一例としてイタリアでは2万6950ユーロ(約429万2400円)から販売されています。
※ ※ ※
IAAトランスポーテーション2024でトヨタのヨーロッパ法人は、新型プロエースマックスのほか、初代プロエースマックス、新型「プロエース」、新型「プロエースシティ」、新型「ハイラックスハイブリッド48V」なども展示される予定です。
またブースの一部には、FCV(燃料電池自動車)の「ハイラックス」プロトタイプや、トラック、バス、その他の輸送手段に用いられる燃料電池システムなど、水素モビリティソリューションの展示も行われるといいます。