トヨタが2015年に発表したライトウェイトスポーツカー「S-FR」の開発が再始動したとのウワサに対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
■トヨタ「S-FR」市販化に期待する声が集まる
トヨタがかつて第44回「東京モーターショー」に出展したコンパクトスポーツカー「S-FR」は、初披露からおよそ9年が経過しますが、復活するとの噂は絶えません。
そんなS-FRに対し、SNSなどではさまざまな声が集まっています。
S-FRは、2015年開催の東京モーターショーに出展されたFR(フロントエンジン・後輪駆動)のライトウェイトスポーツカーのコンセプトモデルです。
ボディサイズは全長3900mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベース2480mmというコンパクトさ。
搭載されるエンジンの詳細は明らかにされませんでしたが、フロントアクスルより後方にレイアウトしたフロントミッドシップだといい、前後の重量配分も50:50を想定していました。
2015年の発表当時、トヨタはS-FRについて「日常使いの中でもクルマとの対話ができる」「クルマとの距離を近づけるエントリーモデルならではのシンプルな構成」と伝えており、車両価格150万円以下で販売したいと市販化についても前向きの姿勢を明らかにしていました。
それから9年が経過し、150万円の実現性はさすがに疑問が残るところですが、廉価なスポーツカーという狙いは魅力的に映ります。
とはいえ、なかなか市販化に向けた具体的な動きが見えてこなかったS-FRですが、2023年に開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023」で発表されたコンセプトカーから、復活論が再燃することとなりました。
そのクルマは、トヨタではなくダイハツブースにありました。次世代スポーツカーを提案する「ビジョン コペン」です。
2シーターのオープンスポーツカーで、これまで市販されてきたFF・軽自動車の「コペン」とは異なり、1.3リッターエンジンを後輪で駆動するFRレイアウトだと発表されています。
丸みを帯びたスタイリングもどこか2015年のS-FRを思わせる雰囲気があり、そうしたことも復活論を後押しする格好となりました。
トヨタ単体ではなくダイハツとの共同開発ならコスト負担も分担でき、お互いにメリットがあります。
またSNSなどでは、さらにスズキがS-FRのプロジェクトに合流するとの真偽不明な仰天情報もみられました。
量販コンパクトカーほど多くの販売台数が望めないスポーツカーですが、3社共同開発とすることでハードルが下がるのは間違いなく、期待せずにはいられないところです。
そんなS-FR復活の噂に対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
多かったのは「S-FR欲しかった」「待ってたのになあ」「モーターショーで穴のあくほどじっくりみてました」など、東京モーターショーなどで展示した際に「欲しい」と感じた多くのユーザーの声でした。
また「200万円台なら需要はありそう」「GR86/BRZの売れ行きを考えたらS-FRも十分に採算取れるのでは」といった現実味のあるコメントもありました。
2024年9月現在、公式な情報は一切明かされておらず、トヨタの英断を待つしかなさそうです。