中古車市場にスズキ「ジムニー」の2シーターモデルが登場しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■ジムニー、完全2シーターのオフロードピックアップに!注目のカスタムモデル
軽規格の本格オフローダーのスズキ「ジムニー」に2シーターのカスタムモデルが中古車情報サイトに掲載されて注目を集めています。
いったいどのような個体なのでしょうか。
1970年に誕生したジムニーは、もともと山岳地帯の建設資材の運搬や救助活動をメインに開発されました。
しかし、一部のアウトドア愛好者からも高い走破性が支持され、人気を支えるようになりました。
そして、2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジした現行モデルは、近年のアウトドアブームも相まって、いまだにバックオーダーを抱えるほどの人気ぶりです。
現行モデルは、従来のジムニー同様に悪路の走行に適したラダーフレーム、パートタイム4WDを採用することで、本格的なオフロード走行が可能です。
さらにブレーキLSDトラクションコントロールを採用することで、4輪それぞれのブレーキを制御し、ぬかるみやわだちなどでの走破性が高まっています。
パワートレインは658cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力は64ps、最大トルクは9.8kg・mを発生。
また、ひと目でクロスカントリー4WDとわかるエクステリアも好評で、スクエアなフォルムは男性からだけでなく女性からもたくさんの支持を得ています。
ほかにも街乗りだけでなく、キャンプや釣りなどのアウトドアユースでも高い需要を誇っており、アフターパーツが豊富なのも人気の秘密です。
そんな軽自動車で唯一の本格クロスカントリー4WDのジムニーですが、エクステリアを大幅にカスタマイズしたクルマが中古車市場で登場し、注目を集めています。
その個体は、アメ車のカスタムを得意とする「レガーナ」の取り扱い車両で、年式は2024年、走行距離は4万1000km、ボディカラーはグリーンです。
そしてカスタムの最大のトピックは、ルーフとハッチを加工し、完全2シーターのピックアップトラック化していること。
リア周りはBピラーからハッチ周りが切り取られてピックアップ化され、ラゲージスペースは滑り止め加工がされています。
エクステリアは同社が手掛けるカスタムカーである「ESTIRO」がベースになっており、インチアップに加え、オリジナルのオーバーフェンダーにWORK16インチアルミホイールとオフロードタイヤが装着されています。
フロント周りも手が加えられ、力強さを印象付けるバッドグリルやダクトボンネットに換装済みです。
また、インチアップした際の乗降性を向上させるために、サイドステップも装着されています。
さらにラゲッジスペースにはロールバーが組み合わされ、マフラーも2本出しタイプに換装されることで、個性豊かなリアビューとなりました。
インテリアは、ステアリングが小径エアバッグレスのカモフラージュ柄、シートはレザーのフルバケットシートに換装されており、本格オフロード走行にも対応しています。
このような個性的な「ESTIRO ジムニー ピックアップ」ですが、このモデルのカスタムについてレガーナの担当者は以下のように話します。
「最もこだわっているポイントはやはりスズキが出していないピックアップのジムニーであるという点です。
また、ピックアップにするときには陸運局と相談しながらカスタムを行い、車検に合格しています。
一方で緑に塗装した理由は特になく、大阪メッセ2024に展示した時は黒とグレーと青で塗装しています」
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今回のESTIRO ジムニー ピックアップは、車両本体価格388万円(税込み)にて中古車情報サイトに掲載されています。
なお、レガーナでは新たにジムニーを入手次第、似たようなカスタムを行う予定とのこと。
他県のユーザーからは所有しているジムニーの後ろをカットして欲しいという依頼もあるようです。