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古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「10年以上使用」は要注意! 「買替の補助金なし!?」と悲しみの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?

くるまのニュース 2024年9月10日 9時10分

多くのユーザーが利用しているETCですが、機種によって今後使用不可になるケースがあるといいます。これについてユーザーからさまざまな反響が集まっています。

■古いETC使えなくなる!? 「2022年問題」とは

 利用率は9割近くと多くのユーザーが利用しているETCですが、機種によって今後使用不可になるケースがあるといいます。

 一部ではこの問題について「2022年問題」と呼ばれており、これについてユーザーからさまざまな反響が集まっています。

 ETCは、クルマに搭載するETC車載器と料金所ゲートとの間で、無線通信という電波を使って通行料金の支払いに必要なデータをやりとりしています。

 2024年5月時点でETC利用率は94.9%と多くのユーザーが利用しているETCですが、このETCで扱う電波について、電波法関連法令の改正によって一部対象機器が使用できなくなることがアナウンスされています。

 法令によって、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値が規定されており、2005年12月1日からは新たな許容値が適用。

 これにより旧スプリアス規格の無線設備については、その使用期限を2022年11月30日までとし、「一部のETC車載器は、2022年12月1日以降使用できなくなる」と発表されていました。この問題について、一部では「ETC2022年問題」と呼ばれています。

 しかし新型コロナウイルス感染症などの影響から、無線設備の製造や移行作業に支障が生じていることが考慮され、移行期間が「当分の間」と改められました。

 なお、使えなくなるのは「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造されたETC車載器」としています。

※ ※ ※

 移行期間が延長されたものの、いずれ使用できなくなる可能性があるため、自身のETC車載器を確認しておくのが望ましいでしょう。

 とはいえ、ETC車載器の交換は手軽に行えるほど低価格ではなく、車載器を買い換える場合の購入補助金について、国土交通省は「現時点では、購入補助は考えておりません(2021年8月4日時点)」と回答しており、ドライバーに負担がのしかかる状態といえます。

 この問題についてユーザーからは、「結局国民の負担が増えるんだよな」「お金を払う機械にお金を払うの矛盾してないか…」「我が家は3台持ちだからその分のETCを買い替えないといけない…いくらになるんだろう」「勘弁してほしい」などさまざまな声が寄せられていました。

 ドライバーの負担は2022年問題だけでなく、近い将来には次に待つ「2030年問題」も差し迫っています。

■ETC車載器が使えなくなるの!? 確認方法は

 国土交通省では、ETC料金所や車載器の盗聴や改竄などの不正を防止するために、情報安全確保の規格としてセキュリティ規格を設けています。

 このセキュリティ規格について、昨今の情報機器の能力向上に伴うセキュリティ脅威の増大への備えとして、機能を向上させるためのセキュリティ規格変更をおこなうことを明らかにしています。

使えなくなる車載器の見分け方とは?

 なお、あくまで備えとしての変更であり、セキュリティ規格変更が最長2030年までにおこなわれることから、一部では「2030年問題」と呼ばれています。
 
 また、従来のセキュリティ規格に対応した車載器は、セキュリティ的に大きな問題が発生しなければ最長2030年まで使える予定となっていますが、もし問題が発生すれば前倒しとなる可能性があるといいます。

 自身の利用しているETC車載器がセキュリティ規格に対応しているかの確認は、「車載器管理番号」で確認することができます。

 ETC車載器ごとに割り振られている19桁の車載器管理番号を確認し、「0」から始まる場合は旧規格のものなので買い替えが必要です。対して「1」から始まる機種は新規格に対応しています。

 ほかにも、車載器管理番号は、車載器購入時の取扱説明書や保証書、車載器のセットアップをした際の申込書や証明書のほか、車載器本体への刻印などで確認することができます。

 2030年問題の直前になって慌てないように、今から自身のETC車載器が新規格に対応しているものかどうか、事前にチェックしておくと安心でしょう。

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