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道路にある「“謎”のひし形」意味はナニ? 見落としたら「違反の可能性」も! よく見かけるけど「実は忘れがち」な標示とは

くるまのニュース 2024年9月22日 12時10分

道路に標示されている「ひし形」はどのような意味があるのでしょうか。

■道路の「ひし形」見落としはNG!

 道路には文字や記号が書かれていますが、市街地などで「ひし形」のマークが2つ連続して標示されていることがあります。
 
 一体どのような意味なのでしょうか。

 道路には交通に関わる様々な情報が標示されていますが、道路に直接文字や記号が書かれていることがあります。

 これは「道路標示」と言われるもので、最高速度を示す数字や停止禁止部分を示す白い斜線などの「規制標示」と、車線の進行方向を示す矢印や停止線などの「指示標示」に分けられます。

 なかでも、連続して出てくる2つのひし形のマークは「ダイヤマーク」とも呼ばれており「この先に横断歩道または自転車横断帯あり」ということを示す指示標示です。

 横断歩道は「歩行者が優先」であり、ドライバーは横断歩道や自転車横断帯を横断しようとする歩行者や自転車がいないことが明らかな場合を除いて、横断歩道の手前で停止できるよう減速しなければならないと定められています。

 そのため、走行中にダイヤマークを見つけた時には、その先の横断歩道や自転車横断帯を渡ろうとする歩行者や自転車がいる時にはすぐに停止できるよう、速度を落として周囲をよく確認することが大切です。

 特に、カーブした道路などでは、急に横断歩道が現れて驚いた経験のある人もいるかもしれませんが、ダイヤマークは横断歩道の50m手前と30m手前に設置されています。

 カーブなどで進行方向に横断歩道や歩行者が見えていない場合でも、ダイヤマークを見つけたときには、歩行者や自転車が出てくるかもしれないと想定してスピードを落としましょう。

 いっぽう、SNSなどでは、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに、クルマが停止せず歩行者がなかなか横断できないという事例がたびたび話題になっています。

 横断しようとする歩行者がいるのにそのまま通行した場合、「横断歩行者等妨害等違反」として、違反点数2点と普通車であれば9000円の反則金が科せられる可能性があります。

 また、横断しようとする歩行者がからむ交通事故は現在でも無くなっていません。

 警視庁のデータによると、2018年から2023年までの5年間に発生した自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は4435件で、そのうち約7割となる3079件は歩行者が横断中の事故だったといいます。

 歩行者側が危険を顧みずに渡ってしまう、いわゆる「乱横断」といったケースもありますが、多くの場合ではクルマ側の注意によって防ぐことができます。

 ほかにも、横断歩道や自転車横断帯の手前で止まっているクルマの横を通って前に出る時は、一時停止をして横断する歩行者などがいないことを確認しなければなりません。

 これと同様に、横断歩道のある対向車線が渋滞中の場合も、対向車の影から歩行者などが出てくる可能性もあるため、大丈夫だろうと思い込んで通過せず、周囲をよく確認して通行しましょう。

※ ※ ※

 横断歩道を渡ろうとする歩行者への妨害は、人身事故に繋がるリスクも高いことから取締りが強化されており、警視庁では2023年の横断歩行者等妨害等違反の取締り件数は約31万件で、2018年の1.4倍の件数となっています。

 ドライバーは、特に信号のない横断歩道では「横断する歩行者がいるかもしれない」と意識し、歩行者が横断歩道を渡るかどうかわからない態度の時は、まずは減速や停止をして、歩行者の動きを確認してから通行することが大切です。

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