スズキのインドネシア法人は、「インドネシア国際オートショー スラバヤ2024」に、フラッグシップSUV「グランドビターラ」を出品しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■スズキ「最上級SUV」公開
スズキのインドネシア法人は、現地で開催された「インドネシア国際オートショー スラバヤ2024」(会期2024年8月28日〜9月1日)に、フラッグシップSUV「グランドビターラ」を出品しました。
グランドビターラは、かつて日本で販売されていた「エスクード」の海外仕様という位置づけでしたが、2022年に3代目として登場した現行モデルは、トヨタとの共同プロジェクトのもと、スズキが開発し、インドにあるトヨタの工場で生産される新興国向けのミドルSUVです。
ボディサイズは全長4345mm×全幅1795mm×全高1645mm、ホイールベース2600mm。最低地上高は210mmと同社の「ジムニー」を超える高さです。
パワートレインは1.5リッター直列4気筒エンジンに高出力モーターを組み合わせたハイブリッド、またはISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせたマイルドハイブリッドの2種類が設定されています。
インドネシア市場には後者の1.5リッターマイルドハイブリッド車が導入されており、最高出力は103PS、最大トルクは137Nmとなっています。ギアボックスは6速AT、駆動方式はFWDです。
エクステリアは、ショルダーラインと前後フェンダーを強調することでSUVならではの力強さを表現しながら、フロントに特徴的な3灯式LEDランプ、左右のランプをつなぐクロームバー、多角形グリルによって個性を印象付けるものとなっています。
インテリアのマテリアルはボルドーとブラックのツートーンカラーにシルバーステッチを施した合皮を採用しています。センターディスプレイ、パノラマサンルーフ、ヘッドアップディスプレイ、後席用のエアコン吹き出し口は標準装備となっています。
グレードは「GL」と装備をより充実させた「GX」の2種類があり、今回のショーで展示されていたのはGXでした。
ボディカラーはGX専用のツートーン(ホワイト×ブラック)で、見栄えは十分です。ただ、衝突軽減ブレーキや追従機能などで構成される安全運転支援システムは設定されていません。
価格はGLが3億6200万ルピア(約340万円)、GXが3億8840万ルピア(約360万円)。同市場で最も高額な“最上級”モデルでもあります。