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約150万円のホンダ「“極小”7シーター」が最高すぎ!「フリード」より小さい“全長4m”に7人乗れる! パワフルな「1.5リッターエンジン」搭載した「超ミニマム・ミニバン」とは

くるまのニュース 2024年9月13日 6時40分

ホンダにかつて存在した「モビリオ」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

■わずか全長4mのホンダ「“極小”7シーター」!

 ホンダには、全長が約4mという「極めて小さいミニバン」が存在しました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 そのモデルとは、ホンダが2001年から2008年まで生産、販売していた、コンパクトミニバン「モビリオ」です。

 モビリオは、同じくホンダが販売していたボクシーなコンパクトカー「キャパ」の後継車にあたり、また「フィット」と同じプラットフォームを流用して開発されました。

 その特徴は、ヨーロッパの路面電車「ユーロトラム」をモチーフとしたデザインにあります。

 ユーロトラムの超低床設計や未来的なデザインと大きな窓、フラットな運転室など、従来の路面電車とは異なる斬新なデザインが、モビリオにも取り入れられているのです。

 たとえばボンネットなどフロント部分を短くすることで、全長約4mというコンパクトなボディでありながら3列シートを搭載し、見事に7人乗りを実現。

 また低床設計を採用して1360mmもの室内高を確保し、背の高い荷物や約2.6mの長尺な荷物も、シートアレンジによって積載することが可能となっています。

 そんなモビリオのボディサイズは、全長4055mm×全幅1685mm×全高1705mm-1725mm(ビッグマイナーチェンジ後は全長4070mm)。

 先述のように、ノーズの短さの引き立つ路面電車のようなデザインや大型のヘッドランプは、対向車からの視認性と親しみやすいルックスを両立させています。

 サイドには乗り降りのしやすいスライドドアを採用し、大型のリアゲートはバンパーの上から跳ね上がる個性的なタイプ。

 インテリアは、大きな窓による良好な視界が印象的で、居住性や利便性とともに経済性でも高く評価され、女性を中心にファミリー層から大きな支持を集めました。

 また「ミラクルシートアレンジ」と呼ばれる多彩なシートアレンジも特徴的で、フルフラット化はもちろん、サードシートをセカンドシートの下に収納する「ダイブダウン機構」も搭載しており、モビリオならではの使い勝手が光ります。

 パワートレインには最大出力90馬力・最大トルク131Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションにはCVTを組み合わせて、背の高いボディをしっかりと加速させました。

 そんなモビリオは2001年の登場以来、3度のマイナーチェンジが施行され、パワースライドドアの標準装備化、エクステリアの変更、ボディカラーの見直しなどさまざまな改良が加えられましたが、後継車である「フリード」の発売にともない2008年に販売終了。

 車両価格は、当時145万円から216万円で販売されていました。

※ ※ ※

 現在新車販売されている新型フリードは、ボディサイズが約4310mmと大型化しているためモビリオとは車格がワンランク異なるモデルとなっていますが、それでも「コンパクトミニバン」というジャンルは、他社からも様々なモデルが登場する人気の激戦区となっています。

 そのような意味でも、FFベース構造の小さな車体に7人乗りを実現したモビリオは、後のクルマ業界に影響をもたらした“偉大な先駆者”だったと言えるでしょう。

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