パガーニは2024年8月16日、米国で開催された「モントレー・カー・ウイーク」で新型「ユートピア(ウトピア) ロードスター」を世界初公開しました。
■その登場はまさに「車好きの理想郷(ユートピア)」
パガーニは2024年8月16日、米国で開催された「モントレー・カー・ウイーク」で新型「ユートピア(ウトピア) ロードスター」を世界初公開しました。
パガーニは、イタリアの自動車メーカーの一つです。設立したのはランボルギーニのデザイナーであるホラシオ・パガーニ氏。
「ゾンダ」や「ウアイラ」など、主に億単位の価格で販売される超高級スポーツカーを少量生産するメーカーとして知られています。
2022年9月、パガーニは「ユートピア」を発表しました。“理想郷”という名称のこのクルマは、世界中でわずか99台だけ生産。
ボディにはカーボンファイバーなどの軽量素材を使用し、乾燥重量わずか1280kgを実現。
エンジンは、パガーニのためにメルセデスAMGが手掛けた6リッターV型12気筒DOHCエンジンをミッドに搭載。最高出力864馬力・最大トルク112.2kgmを発揮します。
組み合わされるトランスミッションは7速MTもしくは7速シーケンシャルミッションです。
なおユニットは機械的で純粋な美しさを追求するクルマであり、ハイブリッドはなくガソリン車のみとなっています。
限定99台として販売されたユートピアは、すべての台数が購入され、完売しています。
そして今回発表されたのは、ユートピアのパフォーマンスと敏捷性を受け継いでいるオープンモデル。
ボディサイズは全長4637mm×全幅2060mm×全高1165mm、ホイールベース2796mmです。
細部までパガーニのこだわりが詰まっているクルマであり、輪郭にシームレスに溶け込むハードトップが特徴です。
ハードトップはカーボンファイバー製で、大きなガラスがはめ込まれ採光に配慮されたほか、シートの後ろポケットに収められるようになっています。
パワーユニットは、ユートピアと同じ6リッターV12エンジンを搭載。乾燥重量はユートピアと全く同一の1280kgで、最高速度は350km/h(リミッター作動)。
通常、オープンモデルは耐久度を保つための補強材料が使用されますが、ユートピアロードスターの場合、モノコックシャシーを完全に再設計することによって耐久度と剛性を最適化しています。
新型ユートピア ロードスターの価格は310万ユーロ(邦貨換算で約5億1150万円)。販売台数はユートピアより多い、130台となっています。