現在、Avante Design社とデザイナーのRoman Miah氏が、このコメントとともにSNSに投稿したレンダリング画像「R36 スカイライン GT-R」の実車化が進んでいます。近況がアップデートされ、その進捗に世界中から反響が寄せられています。
■2025年型で「R35」に終止符!では新型「R36」は?
日産「GT-R」(R35型)は誕生からすでに17年が経過しています。
ベースは変わらないのに頂点に君臨し続けている理由は、研ぎ澄まされた技術が常に投入されているのが理由の一つ。
イヤーモデル性を導入して磨き続けてきたため、時代に左右されない新しさを常に身につけているのです。
そんなGT-Rも、2025年型を持っていよいよ生産終了とされています。
生産終了の理由は規制対応や部品調達など数ありますが、日本が世界に誇るスーパースポーツがなくなるのは寂しさを覚えます。
生産終了を惜しむのは日本に限らず海外のファンもそのようです。
あまりにも残念であることの裏返しとして、自身が「R36」をデザインしてしまった……冗談ではなく、本当にR36 GT-Rが製作されているのです。
「このコンセプトの背後にあるアイデアは、GT-Rの将来を見据えた過去の象徴的なスカイラインのデザインキューと、間違いなく日本的なスタイリングを再現することでした」
ことの発端は、Avante Design社とデザイナーのRoman Miah氏が、このコメントとともにSNSに投稿したレンダリング画像「R36 スカイライン GT-R」です。
R35をベースに、過去のエッセンスを随所に散りばめたオリジナルデザインのR36は、投稿するやいなや世界中から大反響を集めました。
バーチャルモデルでありながらまるで実車のようなリアルさと、親しみやすさを覚えるそのデザインには、R32~34型スカイライン GT-Rのエッセンスが散りばめられています。
とくにアイコンとなりやすいヘッドライトやグリルは完全にR34を再現しており、相当なGT-Rファンでなければ、このような細部の作り込みはできないでしょう。
話題となったこのR36 GT-Rには、さらに実車化を希望する企業が現れました。
それがRoman Miah氏も所属するArtisan Vehicle Design社で、すでに実車の製作がスタートしています。
車体のベースはR35で、ボディの外板を取り外しカーボンファイバー素材で製作した新たなボディパネルを装着し“R36化”します。
ヘッドライトやテールランプは新規製作のアイテムを採用します。
インテリアも同様に、インパネ・シート・ハンドル・インフォテイメントディスプレイが総入れ替えされます。
さらに車体面もチューニングを敢行。ブレーキ、サスペンションといった足回りはもちろん、エンジンにも手を入れます。
オリジナルの3.8リッターV6をベースにインタークーラーやインテーク、燃料ポンプをアップグレードした800PS仕様の「トラックパッケージ」。
エンジンを4.1リッターにボアアップし、ターボチャージャーのアップデートや専用トランスミッション、ビルシュタイン製サスペンション、アルコン製ブレーキパッケージをインストールし1000PS化した「アルティメットパッケージ」。
この2種類がラインアップされます。
■新型「R36」に世界中から反響が殺到!
このようにR36をドイツ・ハノーヴァの工場で製作している模様は、インスタグラムで随時更新されています。
2024年8月21日に投稿された最新の投稿では、カーボンで製作したボディパネルを一部取り付けた姿が見られます。
フロントフェンダーと両側ドア、そしてドアシルの製作と取り付けに成功したようです。
この後はフロントバンパー、ヘッドライト、エンジンフードの取り付けを予定しているとのこと。
R36 GT-Rがどんどん具体化しているようです。
この投稿にも世界中からの反響が多数上がっています。
「製作過程をYouTubeでもぜひ公開してほしい」「これを本当に完成させるなんて信じられなかった。公道で見られる日が来るのが待ちきれない」「このキットは本当に素晴らしい出来。完成車だけではなくて、ボディキットとしての販売も検討してよ。チューニングはしなくてもこのボディにしたいユーザーは多いはず」
このような期待と応援のコメントが多数溢れています。
とくにキット販売については多数の要望があり、「キットを送ることが難しいなら、3Dプリンターで出力できるようにデータだけでも販売してほしい」という声もありました。
※ ※ ※
R36 GT-Rは、その車名にちなんで36台限定の生産となり、車両はオーナー持ち込みになるとのこと。
しかし完成度は非常に高いため、購入希望者は続出しそうな勢いです。
この人気の高さを考えると、キットでの販売を検討しても良さそうです。