茨城県警察本部は2024年9月11日、公式SNSを更新。集中的な「過積載」の取締りによって、違法な大型ダンプトラックなど5台を検挙したと発表しました。
■ことしに入って数回実施 ネット上でも歓迎の声
茨城県警察本部は2024年9月11日、公式SNSを更新。集中的な「過積載」の取締りによって、違法な大型ダンプトラックなど5台を検挙したと発表しました。
過積載とは、道路運送車両法で定める「最大積載量」を超えて運搬する行為です。
1回の運搬でなるべくたくさん積み込めれば、その分だけ運搬回数を減らすことができ、時間や手間、コスト的にも「お得」になるため、限界まで積載したダンプを見かけることがあります。
しかし、重量オーバーにより運転が不安定になり事故を引き起こす可能性が高まるほか、無理に積み上げた積載物が運搬中に崩壊し周囲に被害を与えるケースもあります。余計な重量が、舗装や橋桁など道路施設を損傷させる可能性もあります。
過積載の目安ですが、たとえば東京都は「一般的に土砂の最大積載量は、ほぼ荷台の高さです」としています。つまり、荷台より上に「土が盛り上がっている」時点で、すでに過積載の可能性が高いということです。
さて今回、茨城県警は、過積載の一斉取締りを実施。
その方法は「ヘリコプターで上空から監視する」というものです。過積載とみられるトラックなどを発見したら、無線で地上のパトカーに連絡。現場へ急行し過積載が確認できれば摘発します。
茨城県ではここ3年で取締りを強化。過積載の摘発件数が急増し、2023年には325件にものぼったといいます。ことしに入っても数回にわたってヘリコプターによる摘発を行ったほか、管内の国道路線を持ち回りで取締りにあたっています。
県警が明らかにしているだけでも、今年2月には県西地区で、5月には圏央道や境町・坂東市で、6月には取手市の国道6号・国道294号で、そして今回は国道51号・国道355号で、それぞれヘリコプターによる取締りを実施。検挙件数は毎回5台ほどにのぼっています。
県警は「重量制限を守って、大切な命を守りましょう」と呼びかけています。
投稿には1万件近い「いいね」が付き、コメントでは「茨城県警、流石です」「本当にありがたい」「良いですね。しっかりとお願い致します」「がんばれ!」など、期待の声が寄せられています。
いっぽうで、近隣の県の事例を挙げて「こちらの県警も茨城県を見習ってください」といった要望を書き込む人も多数見られました。