トヨタのポーランド法人は2024年1月~8月までの商用車の販売状況を発表し、「プロエース」が好調だとしています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
■「プロエース ヴァーソ」が特に好調…
トヨタのポーランド法人は2024年9月10日、1月から8月にかけての商用車の販売状況を発表しました。
なかでも商用バンの「プロエース」が好調だといいます。一体どのようなモデルなのでしょうか。
トヨタの商用バンとしては「ハイエース」がありますが、主に欧州などの地域では「プロエース」シリーズが展開されています。
プロエースはプジョーやシトロエンなどからなるグループPSA(当時)との協業によって登場した商用バンシリーズで、ラインナップでは「プロエース」「プロエースマックス」「プロエースシティ」が用意されています。
現在販売されているのは2代目のプロエース/プロエースマックス、および初代プロエースシティです。
このうち、プロエースは大型バンで、ボディサイズは全長4980-5331mm×全幅1920mm×全高1910mm、ホイールベースは2925-3275mm。
ニーズや用途に合わせてショート、ロングモデルを用意するほか、9人乗り乗用モデル「プロエースヴァーソ」も設定されています。
パワーユニットは1.5リッターおよび2リッターディーゼルを設定。ディーゼルは最高出力が異なる3つの仕様(120ps、140ps、180ps)があります。それぞれ6速MTもしくは8速ATを組み合わせます。
また、モーターを備えるEVの「プロエース エレクトリック」もラインナップされ、最高出力136psのモーターと50kWhもしくは75kWhのバッテリーを組み合わせ、一充電あたりの航続距離は最大330kmを確保します。
現行の2024年モデルでは、フロントフェイスのデザインが一新されており、L字型のシグネチャーランプを備える新たなヘッドライトや、開口部を大きくしたロアグリルを備えるフロントバンパーなど、さらに精悍な表情となっています。
先進運転機能では、アダプティブクルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなどを設定しており、さらに、強い横風による車両のふらつきを防止するクロスウインドアシスト機能も備わっています。
そんなプロエースですが、ポーランド市場では2024年1月から8月までで2097台が登録。なかでも9人乗りのプロエース ヴァーソがもっとも売れ筋となっています。
これにより、中型商用車セグメントでは16.1%のシェアを獲得し、2位のポジションにつけるなど、その好調ぶりが明らかになっています。
商用車全体では前年比で7.6%増加の7829台が登録され、「ダイナミックな売上成長を続け、2024 年には目覚ましい業績を記録した」(同法人)としています。