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トヨタ斬新「FRスポーツカー」風がスゴイ! “全長4m級”ボディ&「6速MT」搭載! 幻の“小型クーペ”をオープン化した「S-FR コンバーチブル」とは?

くるまのニュース 2024年9月17日 12時10分

トヨタが東京モーターショー2015に出展したコンパクトスポーツカー「S-FR」をコンバーチブル化したモデルが東京オートサロン2024で目撃され、大きな注目を集めていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■幻のスポーツカー復活!? 「S-FR コンバーチブル」とは?

 トヨタが2015年の東京モーターショー2015に出展したコンパクトスポーツカー「S-FR」は、初披露からおよそ9年が経過しますが、今でも市販化するとの噂が絶えません。
 
 そんなS-FRをコンバーチブル化したモデルが、2024年1月に開催された東京オートサロン2024で目撃され、大きな注目を集めていました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 S-FRは、150万円で購入できるFRスポーツカーを目指して開発され、フロントミッドシップエンジンとFR駆動のレイアウトを採用。

 軽量なボディと6速MTにより、走行の楽しさを追求したモデルでしたが、開発が途中で中止されたため、幻のスポーツカーといわれています。

 そこで埼玉自動車大学校のカスタムボディ科は、S-FRをオマージュした上でコンバーチブル化させた「S-FR コンバーチブル」を作り上げました。

 ベース車両には、マツダ3代目「ロードスター(NC型)」が使用されており、パワートレインやトランスミッション(6速MT)もNCロードスターのものをそのまま採用。

 ドアやボンネットはNCロードスターの純正パーツが使われていますが、それ以外のエクステリアパーツはハンドメイドで製作されました。

 エクステリアの大きな特徴は、S-FRを再現した丸目ヘッドライトで、これは3代目「ミニクーパー」のものを流用。

 具体的には、3代目ミニクーパーの初期モデルのライトユニットに、マイナーチェンジ後のポジションランプを移植するという手の込んだ改造が施されています。

 また、大きなフロントグリルやスポイラー類はFRP(繊維強化プラスチック)で自作されており、木の板で型を作り、そこにFRPを貼り込んで手作業で仕上げられました。

 リア部分にはレーシングカーを思わせる大型のリアウイングやアンダースポイラーが装着され、攻撃的なデザインが特徴です。

 マフラーについては、NCロードスターの純正品を加工して短縮し、専用のマフラーカッターを取り付けています。

 ホイールはWORKの新作を使用し、車高調はBLITZ製のものを採用することで、よりスポーティな走りを実現。

 テールランプはダイハツ「キャストスポーツ」のクリアテールを使用しており、違和感のない仕上がりになっています。

 また、インテリアもこだわりが詰まっており、BRIDE製のバケットシートとMONOのステアリングを採用。

 幌も新しいものに交換されていますが、それ以外の部分は基本的にNCロードスターのパーツを流用し、オリジナルの雰囲気を保ちながらもカスタムされています。

 S-FRが市販化されなかったことが残念で、自分たちで作りたいという思いから生まれたS-FRコンバーチブル。

 その製作は想像以上に大変で、パーツの加工も手作業が多く、1つ1つの工程に時間と労力を掛けたとのことです。

 手作りでパーツを作り上げる難しさや、設計の調整など、多くの困難を乗り越えて完成させたS-FR コンバーチブルは、学生たちの熱意と技術力の結晶といえるでしょう。

 実際にイベント会場でも多くの注目を集め、その完成度の高さは来場者を魅了していました。

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