スズキのインド法人 マルチ・スズキは、新型「スイフト S-CNG」を発売しました。
■5速MTのみのCNG車を新設定
スズキのインド法人 マルチ・スズキは2024年9月12日、新型「スイフト S-CNG」を発売しました。
スイフトは2000年に登場した5ドアコンパクトハッチバックです。
2004年の2代目からは世界戦略車としてのポジションを獲得し、インドでも2005年から現地生産が開始されています。
インド市場のラインナップではエントリークラスの「エスプレッソ」や「セレリオ」よりも上位に位置する高級モデルで、2024年3月までにインド国内では累計297万台を販売するなど、コンパクトハッチバックセグメントでシェアナンバー1となっています。
現行モデルは2024年5月に発売された4代目(グローバルモデルとして。通算では5代目)。日本では2023年12月に発売されています。
7年ぶりにフルモデルチェンジが実施された新型スイフトでは、歴代のスポーティなフォルムや走行性能を受け継ぎながら、内外装デザインの一新やパワートレインの刷新、安全装備や利便性の向上が図られています。
ボディサイズは全長3860mm×全幅1735mm×全高1520mm、ホイールベースは2450mm。日本国内モデルよりも全幅が40mm大きくなっています。
エクステリアは、スイフトらしい「ラップアラウンド キャラクター ライン」を受け継ぎつつ、光沢加工の楕円形状のフロントグリルを採用。ブーメラン型シグネチャーライトを配したヘッドライトや印象的なテールライトを装備し、イメージチェンジしています。
インテリアは浮遊感のある「センターフローティングデザイン」を採用。ドライバー側に8度傾斜させることで、クルマとの一体感を表現しています。
また、インパネにはサテンマットシルバーとピアノブラックパネルを組み合わせたほか、9インチインフォテインメントシステムを装備。さらにインド仕様車ではフランスのアルカミス製サラウンドシステムを設定し、上質感と機能性を高めています。
リアシートは、後席の乗員に向けた快適装備が採用され、エアコン吹出口や後席用USB-C充電ポートが設けられました。
安全機能では、全モデルに6エアバッグやヒルスタートアシスト、ESP、リアカメラなどを搭載し、安全性能の向上を図っています。
パワートレインは82馬力・111Nmを発揮する1.2リッター直列3気筒「Zシリーズ」ガソリンエンジンに5速MTもしくは5速AGS(オートギアシフト)を組み合わせ、駆動方式は全車FFとなっています。
今回は、CNG(圧縮天然ガス)を用いたS-CNGモデルがラインナップに追加されました。
パワーユニットはガソリン仕様車と共通ながらCNG燃料が利用でき、102Nm・70馬力を発生。燃費はCNG車としてクラストップの32.85 km/kgを実現しています。なお、CNG車は全車5速MTのみの設定です。
このほかの主要装備などは、スペアタイヤがパンク修理キットに変更されている点を除き、ガソリン仕様車と共通で、グレード構成も「VXI」「VXI(O)」「ZXI」の3タイプとなっています。
新型スイフト S-CNGの価格は、81万9500ルピー(約137万円)から91万9500ルピー(約154万円)です。
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マルチ・スズキのマーケティングおよびセールス担当上級執行役員、パルト・バネルジー氏は、新型スイフト S-CNGについて次のようにコメントしています。
「スイフトブランドは常に、スズキが持つ活発なパフォーマンスと象徴的なスタイルの代名詞でした。新型スイフト S-CNGの導入により、その伝統を拡大するだけでなく、新たな高みへと引き上げます。
より環境に優しいパワートレインと、比類のないダイナミクスのシームレスな融合は、インドのお客様のニーズと願望を最優先するという当社の揺るぎない取り組みを強調しています」