車で長距離移動する時には欠かせない高速道路。その道中で休憩のために立ち寄るサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)には、「ハイウェイホテル」という宿泊所が併設されている場合があります。この「ハイウェイホテル」とは一体どのような施設なのでしょうか。
■謎の「ハイウェイホテル」どんな施設?
車で長距離移動する時には欠かせない高速道路。その道中で休憩のために立ち寄るサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)には、「ハイウェイホテル」という宿泊所が併設されている場合があります。
この「ハイウェイホテル」とは一体どのような施設なのでしょうか。
ハイウェイホテルはSA・PAの敷地内で運営されていて、「高速道路に乗っている途中」で利用できるのがポイントです。今までは、いったん高速を降りて、一般道沿いのホテルなどを探すしかありませんでした。
一泊数千円で泊まることが可能であり、高速道路を降りずに使用できる利便性も相まってトラックドライバーや旅行、ビジネスで利用する人が増えています。
また上手い活用方法としては、一度ハイウェイホテルで休憩して、朝5時を超える前に高速道路から降りるという使い方をすることで深夜割引を受けることもできます。
多くのハイウェイホテルではテレビや電子レンジ、洗濯機といった家電や、アニメティーや貸し出しなどのサービスが提供されています。
とはいえ、まだまだハイウェイホテルの展開数は少なく、2024年9月時点では全国でわずか「9か所」しか存在していません。
登場しはじめたばかりのハイウェイホテルですが、人気の施設ではどんなサービスがあるのでしょうか。
■高速道路に泊まれる!?ハイウェイホテルとは
まず、徳島自動車道上にある「ファミリーロッジ旅籠屋 吉野川SA店」は、条件が揃えば非常に安い値段で宿泊することができます。
宿泊費は季節や曜日によってエコノミーからピークの5段階の料金になり、また人数によって変動する室料制となっています。
最も高い場合はピーク時に1人で止まる場合で料金は約1万9000円になります。一方で最も安い場合だと、エコノミー時に6人で宿泊する場合で「一人当たり2200円」と、ホテルとしては破格の値段です。
温泉はついていませんが各部屋にバスルームやトイレがあり、さらにテレビや冷蔵庫、エアコンといった家電類はある程度揃っています。
タオルやボディソープ等のアメニティはありますが、歯ブラシセットやスリッパ、髭剃りセットなどは販売品となっています。また、飲み物とパンなどの朝軽食を無料で利用することが可能です。
次に、名神高速道路のEXPASA多賀サービスエリア内にある「レストイン多賀」。ハイウェイホテルにも関わらず「大浴場」を完備しているのが特徴です。
部屋は全室禁煙で、シングルルームや2種類のツインルーム、3種類の和室、カプセルルームの計7つの中から選択することできます。
中でもカプセルルームは5000円程度で泊まることが可能であり、各々の予算と相談して部屋を決めることが可能です。
部屋には、冷蔵庫やドライヤー、電気ポット等が用意されています。また、毛布や加湿器、傘なども貸し出しされており、1泊するには十分なほどの備品があります。
フロントは24時間対応で、高速道路上で予期せぬ渋滞に巻き込まれた時など、夜遅くなっても安心です。
また「大浴場のみ利用」の場合、大人は650円、子供は350円で利用することができます。
さらに女性限定ではありますが300円程度の追加料金を支払うことで最大6時間まで休憩室を利用することができます。
では実際にホテルにはどのような声が寄せられているのでしょうか。
レストイン多賀の担当者は次のように語ります。
「ハイウェイホテルは長距離運転中に宿泊や入浴をして休憩できるという点が高く評価されています。
実際にお泊り頂いたお客様からは『静かに過ごせた』や『車中泊などに比べて快適に休むことができた』という声を頂きました。
現在の予約状況としては完全に埋まっているという程ではありませんが、時期によっては満員となっている日もあります」