トヨタの欧州法人は、ドイツ・ハノーファーで開催の「IAAトランスポーテーション2024」で「ハイラックス ハイブリッド 48V」を展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■ハイラックス史上初のマイルドハイブリッド
トヨタの欧州法人は、2024年9月17日から6日間、ドイツのハノーファーで開催される次世代輸送システムの展示会「IAAトランスポーテーション2024」で、「ハイラックス ハイブリッド 48V」を展示しました。
どのようなクルマなのでしょうか。
ハイラックスは1968年に登場したミディアムサイズピックアップトラックです。
ピックアップトラックの実用性と、堅牢かつ耐久性の高いラダーフレームシャシや本格的な四輪駆動システムを組み合わせ、高い悪路走破性と信頼性を両立。世界各国で評価されています。
現行型は8代目で、タイで2015年に発表されました。180の国と地域で販売されるグローバルモデルとなり、日本においても約13年ぶりに再導入が決定し、2017年から展開されています。
登場から幾度かの改良が実施されていますが、欧州においては2023年12月にマイナーチェンジが実施され、48Vのハイブリッドシステム搭載モデルが追加されています。
ハイラックスとして史上初のハイブリッドは、従来の2.8リッターディーゼルターボエンジンとモーター機能付き発電機、48Vリチウムイオンバッテリー、DC-DCコンバーターを備えるマイルドハイブリッド仕様です。
環境に配慮しながらも、従来のハイラックスが持つ悪路性能などはそのまま踏襲し、700mmの渡河性能や、6つの悪路走行モードを切り替えられる「マルチテレインセレクト」なども備えています。
ボディサイズは全長5325mm×全幅1900mm×全高1815mm。荷台の長さは1555mmで、最低地上高は310mm、積載量は最大1000kg。けん引能力は最大3500kgを誇ります。
エクステリアはブラックのグリルやホイールアーチモールなどを備えたほか、リアゲートには「INVINCIBLE」と立体的なエンボスロゴが施され、堅牢さをアピール。
インテリアは直線的で運転しやすさを追求したインパネに、レザーシートやシルバーステッチなどをあしらい、ブルーの間接照明などを設け、上質な空間に仕上げています。
先進運転機能では、衝突回避支援システムや車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなどのパッケージ「トヨタ セーフティ センス」を採用しました。
8インチスクリーンを介したコネクティッド機能などの最新装備も備わります。
新型ハイラックス ハイブリッド48Vは、2024年半ばから欧州の各国で順次販売が始まる予定です。
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IAAトランスポーテーション2024では、このほか商用バン「プロエースMAX」「プロエースシティ」、FCEV仕様とした「ハイラックス」プロトタイプなども展示されています。