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北陸~加古川が最短距離に!?「第二の播但道」計画が進行中! どんどん信号ゼロになる「東播磨道」どこまで工事進んだ?

くるまのニュース 2024年9月25日 16時40分

兵庫県の南北軸として、「播但道」と「舞鶴若狭道」のあいだにもう1本、新たな南北軸となる高規格道路が計画・整備されています。どんな道路なのでしょうか。

■北陸から播磨臨海エリアへ最短距離

 太平洋側から日本海側まで、南北に広い県土を持つ兵庫県。互いに行き来しやすくするため、「播但道」と「舞鶴若狭道」という、2本の自動車専用道路が整備されています。
 
 これに加えて、あいだにもう1本、新たな南北軸となる高規格道路の構想があります。
   
 完成すればどう便利になるのでしょうか。また、計画はどこまで進展しているのでしょうか。

 この高規格道路は、播磨エリアから西脇市を経て、氷上ICで北近畿豊岡道に至るルートです。

 現在は国道175号がそのネットワークを担っていますが、渋滞ポイントを複数抱えるほか、生活道路との混在により、長距離ネットワークの役割を果たせていません。

 北陸~兵庫臨海部のルートは、北陸道から舞鶴若狭道が最短距離で下りてきますが、そこから肝心の臨海部へのネットワークが貧弱になっています。阪神高速を乗り継いでクネクネと南下するか、播但道で姫路まで行くしかありません。

 そこへ、敦賀~舞鶴~中国道・山陽道~播磨臨海部の無駄のない高規格ルートを確保するのが、「東播丹波連絡道路」「東播磨内陸道路」「東播磨道」という一連の計画・構想です。

 気になる進捗ですが、南から徐々に計画が具体化し、開通に至っています。

■「信号ゼロ化」進行中! 工事はどこでどこまで進んだ?

【東播磨道】

 国道2号加古川バイパスの「加古川中央JCT」から川に沿って北東へ伸び、小野市の国道175号まで、信号ゼロでつなぎます。開通済みなのは「南工区」(加古川中央~八幡稲美)の5.2km。

中国道の滝野社ICにつながる、4車線化済みの国道175号(画像:Google Earth)。

 残る「北工区」も鋭意工事中で、2025年の全通目標となっています。現場では橋脚がニョキニョキと立ち、多くの箇所ですでに橋桁もかかっている状況。高架橋を歩くイベントも頻繁に開催されています。

 国道175号は明石市中心部へ行くため、播磨エリアにとっては不便で、周辺の狭い県道に交通集中して渋滞が激しくなっています。全通すれば加古川~国道175号がひとまず「信号ゼロ」になり、スムーズな移動が実現します。

【東播磨内陸道路】

 山陽道~中国道をつなぐ部分です。三木バイパス・小野バイパス・社バイパスが古くから完成していて、すでに4車線が確保されています。あとは高架による「信号ゼロ化」ですが、とりあえず広い道路にはなっているので、この先の計画具体化の機運は上がっていません。

【東播丹波連絡道路】

 中国道・滝野社ICから北側は、まだ昔ながらの2車線道路のままなので、徐々にバイパス整備が進められているところです。

 まずは西脇市街までが「西脇バイパス」として開通済み。いま工事中なのは、その先の「西脇北バイパス」(延長5.2km)です。

 こちらは今の高規格化の主流である「信号ゼロ」で整備されており、加古川の河岸のボトルネック渋滞を一気にスルーして、大伏ランプまで至ります。全線開通は「2026年春」となっています。

 すでに着工から30年経過している大事業ですが、いよいよ完成が見えてきました。盛土や橋脚、橋桁がどんどん姿を表しています。

 その先、北近畿豊岡道までの約17kmは、まだ概略ルートを決める「計画段階評価」すら始まっていない状況で、毎年のように地元では「早期実現促進大会」や国県あて要望が行われています。

 もっとも兵庫県内では、臨海部の大プロジェクト「播磨臨海地域道路」が事業化目前の状態。こちらが一段落すれば、東播丹波連絡道路もいよいよ具体化の順番が回ってくることになりそうです。

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