東京の東村山~国分寺エリアをつらぬく、新たな南北バイパス道路「新府中街道」の建設が進んでいます。いったいどのようなルートで、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。
■一部は「さくら通り」として開通済み
東京の東村山~国分寺エリアをつらぬく、新たな南北バイパス道路「新府中街道」の建設が進んでいます。
いったいどのようなルートで、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。
新府中街道は、所沢駅南東から西武国分寺線と並行してまっすぐ南下し、西国分寺駅の西側でJR中央線を越えて、関戸橋で多摩川を越え、そのまま「多摩ニュータウン通り」として聖蹟桜ヶ丘や堀之内方面へ抜けていきます。
新青梅街道・東八道路・甲州街道・鎌倉街道をつなぎ、エリアの貴重な南北移動を4車線道路で快適にします。
小川では府中街道が「クランク状」になっていて、深刻な渋滞の原因にもなっています。ここで新府中街道はまっすぐ南下していきます。
新府中街道として4車線完成しているのは、多摩川から北上して、JR中央線を立体交差した先の熊野神社通りまで。立派な幹線道路は、さらに北へ伸びていきます。
【久米川工区】用地取得率76%
埼玉・東京都県境から東村山駅までの1.7kmの工区です。クネクネと狭い府中街道の東隣をまっすぐ南南東へ伸びる2車線道路で、まだ設計段階です。現地では徐々に、用地取得が完了して更地化した部分が見えてきました。
【本町工区】用地取得率92%
東村山駅の南側で、府中街道に合流して、そこからは現道拡幅で4車線になります。用地取得率は1年前と特に変わっていません。排水管設置工事などの事前工事が進められているところです。
【小川東工区】4車線完成済み
【青梅街道~五日市街道】用地取得率78%
小川町西の「クランク交差点」をそのまま南へ直進し、玉川上水も越えて、五日市街道まで達する1.4kmの工区です。更地がずっと南へ伸び、今にも道路が誕生しそうですが、まだ着工に至っておらず、設計段階です。
【五日市街道~熊野神社通り】用地取得率99%
ほぼ用地取得は完了し、先行して西武国分寺線をアンダーパスする部分の工事が始まっています。まずは地下へ潜る部分の擁壁や排水設備が行われている所です。2024年度はいよいよ道路本体や遮音壁、照明の工事に移っていく計画となっています。
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所沢から多摩エリアへの、狭苦しく雑然とした道路網は、このように新府中街道によって徐々に「大動脈」に整備されつつあります。まずはJR中央線の北側まで抜けた新府中街道の「小平延伸」が先に開通を迎えることとなりそうです。