ジネッタは2024年9月6日、新型「アクーラ」を20台限定で生産すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■斬新顔の「V8クーペ」!
イギリスのレーシングメーカー「ジネッタ」は2024年9月6日、公道走行可能な新型スーパースポーツ「アクーラ」を20台限定で生産すると発表しました。
ジネッタは1958年に設立されたエンジニアリング会社で、作業工程の大半を手作業で行っています。今回発表されたアクーラは、2019年に公開された同名のコンセプトカーの市販モデルです。
ル・マン24時間レースやGT選手権などのモータースポーツで培った技術やノウハウが惜しみなく投入されており、風洞実験で空力性能を追求したクーペタイプのボディはカーボンファイバー製、サブフレームもカーボンファイバー製です。
ボンネットパネルの中央に大胆に配された通気口は、デザイン上のアクセントになっており、アクーラのアグレッシブな個性を際立たせています。
フロントミッドシップのエンジンは、6.4リッターV型8気筒の自然吸気エンジンで、最高出力600hp、最大トルク670Nmを発生し、6速MTまたは7速DCTを介して後輪を駆動します。
前後重量配分は50:50、車両重量は1190kg。停止状態からわずか2.9秒で100km/hに達し、最高速度は288km/hを超えるといいます。
コックピットはカーボンファイバーを多用しており、メカニカルな雰囲気です。メーターはフルデジタル。ステアリングは競技向けの特殊な形状で、色分けされた各種スイッチが並びます。シートパッドはドライバーの体型に合うように特注で成形されます。
サーキット走行に対応した設計ながら、日常でも快適に過ごせるグランドツアラーとしての性能も追求しています。
インパネにはiOS対応のタッチスクリーンインフォテインメントシステムを採用。スマートフォンのワイヤレス充電器も装備されています。トランク容量は473リッターで、2人の旅行に必要な荷物を載せるに十分なスペースを確保しています。
なお、ジネッタは2005年からレーシングドライバーで実業家のローレンス・トムリンソン氏がオーナーとなっており、アクーラはその20周年を記念するモデルでもあります。生産台数は20周年にちなんで20台。価格は27万5000ポンド(約5150万円)です。