スズキの主力コンパクトカー「スイフト」のインド仕様には、一風変わったアクセサリーが展開されています。どのようなものなのでしょうか。
■「スイフト“ロードスター”」とは何だ!? 「チェイサー」も存在
日本のみならず、インドにおいても幅広い支持を獲得しているスズキのコンパクトカー「スイフト」。
軽快かつスポーティなハッチバックという特徴をさらに魅力的にするアクセサリーが多数用意されていますが、インド仕様車には特にユニークなものが存在します。
スイフトは2000年に登場しました。2004年の2代目からはグローバルモデルになり、世界各国で生産。2023年末の時点で累計900万台を販売するなど、スズキの中核をなす重要なポジションを獲得しています。
インドでも2005年から現地生産が開始されており、現地で展開するエントリークラスの「エスプレッソ」や「セレリオ」よりも上位に位置する高級モデルとなっています。
2024年3月までにはインド国内のみで累計297万台を販売するなど、コンパクトハッチバックセグメントでシェアナンバー1となっているほか、スイフトの主要マーケットとなっています。
新型はグローバルで4代目(通算では5代目)。コンセプトには「エネルギッシュ×軽やか日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」を提唱しています。
日本では2023年12月に発売され、インドでは半年遅れの2024年5月に発売されています。
7年ぶりの全面刷新を迎えた新型スイフトは、スイフトらしいデザインや走行性能を受け継ぎつつも、内外装のリフレッシュやパワートレインの刷新、安全装備や利便性向上が図られました。
インド仕様のボディサイズは全長3860mm×全幅1735mm×全高1520mm、ホイールベースは2450mm。日本国内モデルよりも全幅が40mm大きくなっています。
エクステリアは、スイフトのアイデンティティである「ラップアラウンド キャラクター ライン」はそのままに、楕円の新フロントグリルやブーメラン型シグネチャーライト付きヘッドライトなどを新たに採用し、デザインを一新。
インテリアは浮遊感のある「センターフローティングデザイン」とし、サテンシルバーやピアノブラックの加飾をあしらい、上質感を表現。インド仕様車ではフランスのアルカミス製サラウンドシステムを設定し、音響空間にもこだわっています。
リアシートは、後席の乗員に向けた快適装備が採用され、エアコン吹出口や後席用USB-C充電ポートが設けられました。
安全機能では、全モデルに6エアバッグやヒルスタートアシスト、ESP、リアカメラなどを搭載しています。
パワートレインはガソリン/CNG仕様を用意する1.2リッター直列3気筒「Zシリーズ」エンジンに、5速MTもしくは5速AGS(オートギアシフト)を組み合わせ、駆動方式は全車FFとなっています。
新型スイフトのインドでの価格は、64万9000ルピー(約121万円)から96万4500ルピー(約180万円)です。
そんなインド仕様のスイフトですが、日本仕様車以上に多彩なアクセサリーをラインナップしており、自分好みにカスタマイズが可能になっています。
特に、フロントバンパースポイラーやリアバンパースポイラー、サイドモール、レッドのホイールアーチモールなどはインド仕様独自のデザインで、スポーティさが際立つ派手なスタイリングにすることもできます。
さらに、「レーシングロードスターパッケージ」「スリルチェイサーパッケージ」と2つのスタイリングパッケージセットも用意されています。
レーシングロードスターパッケージはミッドナイトブラックのフロント・サイド・リアのバンパースポイラーに加え、ミッドナイトブラックのホイールアーチモールとリアスポイラー、ボンネットのカーボン風ストライプデカールなどが含まれ、レーシーなエクステリアに変更することが可能です。
一方のスリルチェイサーパッケージは、シズリングレッドのグリル加飾やクローム仕上げのフロントスキッドプレート・リアバンパーガーニッシュ・ドアモール、2本のストライプデカールなどで構成され、豪華できらびやかさがプラスされます。
このほか、インドらしいユニークなアイテムとしては、ヒンドゥー教のシヴァやサイ・ババ、ガネーシャなどのマスコットもラインナップ。交通安全や他者に対していつくしみ深い運転に寄与します。
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ちなみに日本仕様車でも、“Sports mind produced by SUZUKI SPORTS”のスポーティな文字ロゴが施される「ボディグラフィック」や「SWIFT」のロゴがあしらわれた「フューエルリッドカバー」、チェッカーフラッグ風の「サイドデカール」を用意。
カスタムの方向性が多彩な点も、スイフトの魅力となっています。