昨年10月の「ジャパンモビリティショー2023」で話題を集めた、トヨタ「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ・コンセプト(Spacious Lounge CONCEPT)」。どのようなクルマなのでしょうか。
■世界初公開から1年「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ」のすごさとは
昨年10月に、東京モーターショーからリニューアルして誕生した「ジャパンモビリティショー2023」が開催されました。
そのなかで「めちゃくちゃカッコいい」などと話題を集めていたのが、トヨタの超豪華ミニバン「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ・コンセプト(Spacious Lounge CONCEPT)」でした。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
トヨタ「ヴェルファイア」といえば、初代モデルが2008に登場。「アルファード」の兄弟モデルとして、より個性を追究した車種という立ち位置で、現在に至ります。
現行モデルは、2023年に登場した3代目。豪華さはパワーアップし、外装デザインは黒を基調とした金属加飾でアグレッシブさと上質さを両立させているほか、新デザインの2段ヘッドライトや専用リアバンパー、新意匠のテールランプでスポーティさも加わり、個性が際立っています。
さらに足回りには専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施し、専用のパワートレインユニットを設定するなど、走行性能も高められています。
さて、本イベントで発表された「スペーシャスラウンジ・コンセプト」は、そんなゴージャスさをさらに極めた「超本格仕様」でした。
ボディサイズは全長4955mm×全幅1850mm×全高1945mm、ホイールベースは3000mm。
「大空間で快適に過ごしていただけるおもてなし装備・機能を備えた最上級ミニバン」が開発コンセプト。3列目を取り外して「2列4人乗り」にして「スイートルームのような高級感あふれる大空間」を実現しました。座り心地を追求した専用のリアシートが最大の特徴と言えます。
もちろん「貴賓席」と言える「おもてなし空間」への配慮もふんだんに取り入れられています。
まず2列目は従来より約500mm広くなっており、荷物置き場や冷蔵庫など、移動中にふと必要となる設備も装備。
前列との間にカーテンを設置し、プライバシーにも配慮できるようになっています。まだシーンの切り替えで着替えが必要な時に対応できるよう、後部のラゲッジルームには専用のハンガーバーが設置されています。
多忙なビジネスユースにも対応し、ディスプレイやスマートフォンスタンド、テーブル、電源などが用意されています。
さらにヘッドレスト内蔵スピーカーによって、包み込むように臨場感あふれる音楽鑑賞も可能です。
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おりしも、ジャパンモビリティショー2023開催の4日前には「アルファードのレクサス版」とも言えるレクサス「LM」の発売があったばかり。こちらも4人乗りショーファードリブン(お抱え運転手つき高級車)仕様で、「スペーシャスラウンジ・コンセプト」とあわせて話題になりました。
気になるのは、ヴェルファイアのこうした「2列4人乗り」最高級仕様が実際に市販化されるのかということ。
これに対し、イベント会場にてトヨタ車体ブースのスタッフが「可及的速やかにスペーシャス ラウンジをラインナップに入れていきたいと思っております。ご期待ください」と発言。近い将来の市販化に大きな期待を抱かせてくれています。
本イベントから1年が経過し、「スペーシャスラウンジ・コンセプト」の市販モデル発表は残念ながらまだですが、発売は「2024年秋、遅くても2025年春」といった予想も出ているほどで、まもなくと言ってもいいかもしれません。今後の動向に注目です。