シャープは、新型「LDK+」(エルディーケープラス)を「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」で初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■シャープなミニバン初公開
シャープは、EV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)を東京国際フォーラムで開催されていた同社の技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」(会期:2024年9月17、18日)で初公開しました。
LDK+は、車内を「リビングルームの拡張空間」としてとらえ、止まっている時間にフォーカスしたミニバンタイプのEVです。
親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業のEVプラットフォームを活用し、シャープが企画・開発。すでにEVを手がけているフォロフライが開発協力企業として参画しています。
広い車内はモダンリビングのような趣きで、リアシートは後ろ向きに回転が可能。ドアが閉まると両サイドの窓に搭載した液晶シャッターが閉まり、プライベートな空間が誕生します。
日常の暮らしの中で、家電を通じてAIが学習した情報をもとに、好みに応じて空調や明るさを自動で調整し、快適性を高めます。
車内後方には65インチのディスプレイを搭載。シアタールームや子どもの遊び場といった「あと一部屋あったら」という夢を叶えます。
リモートワークとしても活用できるほか、大画面を通じて家の中にいる家族とのシームレスなコミュニケーションも可能とし、隣の部屋にいるかのような安心で便利な空間を提供します。
さらに蓄電池とルーフに搭載した太陽電池によってEVを家庭用電源として利用でき、AI(人工知能)によってEVと家との最適なトータルエネルギーマネジメントを行います。
万一の災害などによる停電時には、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用することもできます。
かつてシャープ躍進の象徴だった液晶事業は今、大きな岐路を迎えています。そんな中で新たな事業の柱をどう育てるか。数多くの最新技術に彩られたEVの展開から今後も目が離せません。