日産のオーストラリア法人が発表した「パスファインダー ST-L」について、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
■豪の中型3列SUVに「ちょうどいいグレード」登場
日産のオーストラリア法人は2024年8月16日、ミディアムSUV「パスファインダー」に新モデル「ST-L」を設定し、発売しました。
SNSなどではさまざまなコメントが寄せられています。
パスファインダーは1985年に登場した本格四輪駆動車です。日本においては初代と2代目モデルが「テラノ」の名前で販売されていました。
現行型は5代目で2021年に登場。国外市場向けに展開しており、ボディサイズは全長5022-5049mm×全幅1978mm×全高1800-1872mmです。
北米や豪州などの市場では「ローグ(日本・豪州名:エクストレイル)」よりもアッパークラスに位置する中型3列シートSUVとしてラインナップされていますが、全長は5mを超え、全幅も2m近く「ランドクルーザー」などよりも大きなサイズを持ちます。
エクステリアは日産の最新デザイン「Vモーション」グリルや2段のヘッドライト、ピラー上部をブラックとした「フローティングルーフ」を採用するなど、都会的で精悍に仕上げています。
インテリアは7色のカラーを用意し、直線基調のデザインとしながらモダンな仕立て。乗車定員は8人乗りのほか、2列目シートを2人がけのキャプテンシートとした7人乗りも用意しています。
パワートレインは最高出力275ps・最大トルク340Nmを発生する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンに9速ATを組み合わせ、駆動方式はFF(前輪駆動)と「インテリジェント4×4」4WDを採用。
4WD車は、テレインモードセレクタにより7つの走行モードを選択することができ、悪路での走行性能を高めています。
先進運転支援システムでは、全車に衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラートなどの「プロパイロット」を標準装備し、上級モデルではナビ協調制御の「プロパイロットアシスト」なども採用しました。
今回発表されたST-Lは、装備を厳選し安価な価格としたエントリーグレードです。
エクステリアの違いは、クローム加飾を省略しつつ、ルーフレールやホイールをブラックとし、シンプルかつスポーティさを強調。
インテリアでは布シートが備わり、リアドアサンシェードや前席シートベンチレーションは装備されませんが、9インチインフォテイメントシステムや前席シートヒーターなどを標準装備しています。
機能装備もヘッドアップディスプレイやパワーテールゲート、3ゾーンエアコン、プロパイロットなどを標準設定し、充実した内容となっています。
ST-Lの価格は2WDが5万9670豪ドル(約580万円)、4WDが6万4170豪ドル(約630万円)。
なお、上位グレードの「Ti」は2WDが6万7990豪ドル(約680万円)、4WDが7万2490豪ドル(約710万円)、「Ti-L」の4WDが8万2490豪ドル(約810万円)となっています。
※ ※ ※
SNSなどではパスファインダーについてさまざまな反響が寄せられ、「パスファインダーかっこいい」「日本でも売れば良い」「テラノも立派になったもんだ」など、パスファインダー自体に対する高い関心が向けられています。
また、「こういうグレードでいいんだよ」など、ベースグレードながらも充実した内容を評価する声も見られました。
その一方で、「こういうの知っちゃうと海外が羨ましく思えてしまう」「なんで日本は車種が絞られてるんだ」など海外専売車種に対する羨望の声や、「日本でこの価格とサイズならランクル250になる」と、サイズや価格に対する懸念も見られます。