ホンダには、屋根どころかドアも無い、斬新すぎるデザインの「“4人乗り”軽トラック」が存在しました。このモデルについて、今でも様々なコメントがSNSで見られます。
■斬新すぎるホンダ「屋根なし軽トラ」!
ホンダは軽商用車のラインナップとして現在「N-VAN」を販売していますが、過去には全く異なるモデルとして「バモス」という斬新な軽トラックを販売していました。
このバモスは過去のモデルでありながら、ユニークな構造とデザインを採用することから、今でも様々なコメントがSNSで見られます。
“ホンダのバモス”と言うと、多くの人はワンボックスタイプの軽自動車を想像するでしょうが、実はこれは2代目で、初代にあたるバモスとは1970年に発売された「バモスホンダ」というオープンタイプの軽トラックでした。
初代バモスには「2人乗り」と「4人乗り」の2タイプが存在しますが、どちらも運転席から後部座席まで完全にむき出しの構造で、ボディサイドにはドアすら無く、かろうじて4人乗りタイプのみルーフを幌で覆うことができる仕様がありました。
このノードア構造は、頻繁に乗り降りを行う業務には最適となっており、当時の資料によると「配達など機動性を特に必要とする仕事にピッタリ」と説明されています。
走行中の落下防止策としては、座席には保護用ガードパイプが取り付けられ、いちおうの配慮は見られますが、それでも現在のクルマでは考えられない仕様といえるでしょう。
パワーユニットは、30馬力を発揮する360ccの空冷2気筒エンジンをミッドシップレイアウトに搭載し、足回りは独立懸架式のサスペンションを採用。
当時としてはパワフルなスペックで、乗り心地も上々と、軽商用車でありながらホンダらしいスポーティさを秘めたモデルでもありました。
このように、ユニークな設計が魅力のバモスホンダでしたが、後に制定された保安基準を満たせないということで、発売からわずか約3年で販売が終了。
現在では、マニアックなクルマとして価値も高騰し、中古市場では200万円以上のプライスが付いていることも珍しくありません。
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このバモスホンダについてSNSでは、「これホンダだったんだ!街中で走ってる姿を見たよ」「一度しか見たこと無いけどインパクトが凄い」など、やはり衝撃的なデザインから一度見たら忘れられないといった声が多数。
また、「安全性が問題と言うけどトライクが公道走れるなら、バモスも復活させられないかな?」「欲しいです!速さや性能は求めないけどこの形は魅力的」「EVで再販したらいいのにね」といった復活を求めるコメントも多く、「自分の山の管理で伐採とかするから、こんなクルマが今も売ってたら絶対買います」「果樹園での集果用に欲しい。こういう需要って意外とあるんじゃないかな?」と、具体的に業務用として購入したがる人も。
そのほか、「昔のホンダってニッチで挑戦的なクルマを出してたね」「またこんな遊び心のあるクルマを売ってください」などの投稿から、ホンダにはチャレンジングな姿勢でいて欲しいと願うファンは少なくないようです。