2024年7月に開催されたスズキの技術戦略説明会での発言で、超軽量化を目指す次期「アルト」を開発していることが明らかになりました。現行モデルよりも100kgの軽量化を目標とするというのですが、これについてどのような反響があったのでしょうか。
■めっちゃ軽い「アルト」誕生か!?
スズキの軽自動車「アルト」は、1979年から販売されているロングセラーモデルです。
使い勝手の良さや経済性の高さを追求したシンプルかつ低価格な実用車として展開され、2021年12月現在までに国内累計526万台を販売した、スズキを代表するモデルとして位置づけられています。
現行モデルは2021年に登場した9代目。まだ新しいモデルなのですが、2024年7月にスズキが実施した技術戦略説明会において、10代目となる“次期アルト”に関する発言がありました。
技術戦略説明会では、今後のスズキ車に採用を目指す各種技術や、今後の製品コンセプトなどが紹介されたのですが、その中で触れられたのが「次期アルトでは100kgの軽量化を目指す」ということです。
具体的な発売時期などは明らかにしていませんが、車重680kgの現行モデルから100kg軽いということは、500kg台を実現することになります。
アルトでは、2014年末に登場した8代目モデルに新開発(当時)のプラットホーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用したことにより、7代目モデルよりも120kgもの軽量化を実現。
このHEARTECTは軽さと高剛性を両立する、現在のスズキのスタンダードとなっているものですが、さらなる軽量化を目指す次期アルトでも、画期的な技術を投入した次世代プラットホームが採用される可能性がありそうです。
このように軽さを追求する次期アルトに関して、さまざまな反響が集まっています。
「軽さを求めるところに面白みを感じる」「もともと軽いのに、さらに100kgも軽くするのは相当に大変だろうな」「スズキのアイディアの見せ所に期待しています」など、どのような手法で超軽量化を実現するのか興味を持つ人がいました。
また、「軽さは燃費に対する強みだけどやっぱり安全性が保たれるかが気がかり」「超軽量を目指すのは良いですが、フレームの構造を見直してペシャンコにならないようなクルマを開発してほしい」「安全装置以外の抜本的な簡素化により軽量かつ低価格化を目指してほしい」など、軽量化と安全性の両立を望む声も見受けられました。
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先述の技術説明会では、そのほかにも48Vのマイルドハイブリッドシステムや、小さなバッテリーEVに適した電池パックを搭載するBEVシステムを開発していることにも触れられるなど、革新的な技術を採用したスズキ車の登場が期待されます。