日産が世界に誇る高性能ロードカー「GT-R(R35型)」。次期となる“R36”への期待が高まっている中で、Artisan Vehicle Designなる会社が2023年12月、R36と称したレンダリング画像を再現し、全世界36台限定で販売することを発表しました。このクルマについて、日本国内でも反響が出ています。
■“R36”に高まる期待
日産が世界に誇る高性能ロードカー「GT-R(R35型)」。2007年のデビュー以来、年を追うごとに進化を続け、性能に磨きをかけてきました。
集大成として登場した2024年モデル(価格1375万円から)は注文台数が予定販売数量に達したためオーダーストップしましたが、R35自体は発売から17年が経過し、次期“R36”への期待が高まっています。
そんななか、Artisan Vehicle Design(アルティザン ビークル デザイン)なる会社が2023年12月、R36と称したレンダリング画像を再現し、全世界36台限定で販売することを発表しました。このクルマについて、日本国内でも様々な反響が出ています。
アルティザン ビークル デザインが発売するという“R36”のデザイン元は、独立系デザイナーのRoman Miah氏が描いた「日産GT-R ビジョン スカイライン コンセプト」。
GT-Rの次期型であるR36を見据え、長年愛されてきたスカイラインのデザインを日本的なスタイリングで再現したものです。
アルティザン ビークル デザインが発表したGT-RのエクステリアはGT-Rのボディパネルをすべて取り外し、フルオリジナルのカーボンファイバー製パネルで製作されます。
全体的なシルエットはV35 GT-Rをベースとしているものの、横長のヘッドライトやバンパーを始めとするフロントフェイスは、日産「スカイラインGT-R(R34型)」に類似したデザインとなっています。
インテリアも大幅な変更が行われており、イタリアのハイテク高級素材であるアルカンターラとアルミニウムが使用された豪華なデザインとなっています。
パワートレインは「トラックパッケージ」と「アルティメットパッケージ」の2種類に分かれています。
トラックパッケージには、GT-Rの3.8リッターV型6気筒VR38型ツインターボエンジンを搭載し、冷却装置や吸気口、燃料ポンプをアップグレードすることで、ベース車よりも250馬力高い最大出力800馬力を発生するとのこと。
アルティメットパッケージには、上記のエンジンにさらなるチューニングを施して4.1リッターにするほか、大型ローラーベアリングターボ、専用設計のトランスミッションが装備され、ベース車よりも450馬力高い最大出力1000馬力を発生するとされています。
アルティメットパッケージは、そのほかドイツのダンパーメーカーとしてはトップといわれるビルシュタイン製のサスペンションと、世界中のモータースポーツチームから支持されている、イギリスのアルコン製ビッグブレーキパッケージを採用しているのも特長です。
このR36の生産は、ドイツのハノーバーにある工場に、ベース車の日産GT-Rを持ち込んだうえで進められているといいます。
最新のインスタグラム投稿によると、現時点でカーボン製のドア、サイドシル(敷居)などが取り付けられた製作中とみられる画像が公開されています。
近日中にリアクォーターパネルが取りつけられ、その後フロントバンパー、ヘッドライト、フード、ボンネットが取りつけられる予定だと説明されています。
アルティザンの公式サイトにアクセスすれば、このクルマについての問い合わせも可能です。
このような特徴を持つR36に対して、日本国内でも「欲しい」「超カッコイイ」「これはイイ」など称賛の声が多くでています。
また、「マクラーレンぐらい倒せそう」など、そのスペックに注目するコメントもありました。
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初投稿から約9ヶ月が経過し、実車の完成が少しずつ現実味を帯びてきている“R36”GT-R。今後の展開が楽しみです。