日産の人気コンパクトカー「ノート」のマイナーチェンジモデルが、シンガポールでも発売されました。シンガポールのノートは、基本的に日本と同じ仕様ながら、目を疑ってしまうほど高額なモデルとなっています。
■日産新型「ノート」発売!…えっ1780万円!?
日産の人気コンパクトカー「ノート」のマイナーチェンジモデルが、シンガポールでも発売されました。
シンガポールのノートは、基本的に日本と同じ仕様ながら、価格は関税などにより16万800SDドル(約1780万円)と目を疑ってしまうほど高額です。
ノートは2005年にデビューしたハッチバックスタイルのコンパクトカーです。
2012年に2代目となり、2016年にシリーズ方式のハイブリッドシステム(エンジンで発電してモーターのみで駆動する方式)「e-POWER」搭載車が追加されると人気が一段と向上。2018年には日本の乗用車(軽自動車除く)販売ランキングで首位になりました。
現行モデルは2020年登場の3代目にあたります。パワートレインはe-POWERのみで、最高出力116hp・最大トルク280Nmを発生します。
今回発表されたマイナーチェンジモデルは、先に実施された日本仕様の内容に準じたものです。
最大の見どころは新世代の「デジタルVモーション」を採用したフロントグリルで、先進感のあるデザインへと進化しました。またボディカラーの新色として鮮やかなターコイズなどが加わりました。
日本での価格は229万9000円からですが、シンガポールでは16万800SDドルから。ノートに限らず、シンガポールでクルマが高いのは、厳しいマイカー規制が背景にあるからです。
人口密度が世界第2位のシンガポールは、都市開発および渋滞対策の一環として、公共交通サービスを充実させる一方で、マイカーに対する各種税金を非常に高く設定しています。
加えてマイカーを所有する権利や保険も高額。「車両の価格もコストも世界一高い」と言われるほどです。そのためコンパクトカーといえども大衆にとっては高嶺の花なのです。
ちなみにノートの競合車であるホンダ「ジャズ(日本名フィット)」のe:HEVモデルは16万5099SDドル(約1830万円)からとなっています。