三菱「デリカD:5」を元に、よりタフなイメージを強めた装甲車のようなモデルが存在します。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■デリカD:5の新たな選択肢「オーカス」とは?
三菱のミニバン「デリカD:5」は、SUVとミニバンの特長を融合させたモデルで、広い室内空間と高い走行性能を兼ね備えており、オフロード走行やアウトドアを楽しむファミリー層を中心に人気を博しています。
そんなデリカD:5を元に、よりタフなイメージを強めた装甲車のようなモデルが存在します。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
デリカD:5は2007年に初登場し、2019年には大規模なマイナーチェンジを経て、先進運転支援システム「e-Assist」を搭載するなど、機能面でも大きな進化を遂げてきました。
最大の特徴は、その「SUVミニバン」ともいえるユニークなボディスタイルです。
両側スライドドアを採用しており、ファミリー向けのミニバンらしい使い勝手を持ちながらも、SUV並みの走破性能を兼ね備えています。
特に、多板クラッチの締結力を強化するロックモード付き4WDシステムが搭載されており、悪路での走行性能が高く、アウトドア愛好者にとって魅力的な1台となっています。
そんなデリカD:5をベースに、よりタフなイメージを強め、まるで装甲車のようなミリタリーな世界観を持つクルマが存在します。
そのクルマとは、名古屋市を拠点とするカスタムメーカーのクールジャパンが展開するカーブランド「ブラーバ」の「オーカス」です。
ブラーバは「近未来クロスオーバー」をコンセプトに掲げており、その名にふさわしい独自のデザインを特徴としています。
ブラーバの車両は、まるで装甲車を思わせるメカニカルで力強いデザインが際立ち、未来感溢れる仕上がりが特徴です。
そのなかでオーカスは、トヨタ「RAV4」をベースにした「マーズ」、スズキ「ハスラー」をベースにした「イオ」に続くモデルとして、2023年6月に登場しました。
特にオーカスの注目ポイントは、そのフロントマスクにあります。
デリカD:5はもともと、大型のフロントグリルが特徴的なクルマですが、オーカスではそのデザインを大幅に変更。
ヘッドライト以外の全てのパネルがカスタムされ、より精悍で力強い印象を与えるフロントデザインに生まれ変わっています。
この新しいフロントマスクは、まさにブラーバブランドの近未来的なビジョンを体現しています。
またリアパネルは全体を再設計し、ナンバープレートの位置を調整しています。
さらにドアの取っ手などの細部にまでこだわり、ブラーバの近未来的なイメージに合わせてデザインが一新されています。
このように、ベースとなるデリカD:5の機能性を維持しながらも、ブラーバの独自デザインでさらなる魅力を引き出しています。
オフロード性能やファミリーカーとしての使いやすさを求めるドライバーにとって、ブラーバのオーカスは、新たな選択肢として非常に魅力的なモデルと言えるでしょう。
なお、オーカスは新車ベースのコンプリートカーとして購入することが可能で、価格(税込)は599万円からです。