東名阪道の“案内看板”の「すごい秘密」が話題に!?「気付かなかった」「粋な計らい」一瞬の勘違い防ぐ“ちょっとした工夫” NEXCOが解説
■「言われてみれば確かに」案内標識の秘密とは
NEXCO中日本 名古屋支社が公式SNSで、思わず「なるほど」となる豆知識を投稿し、話題になっています。
同支社は「秋の全国交通安全運動」の一環として、9月21日から高速道路や交通安全に関する豆知識の紹介を続けていて、更新が毎日行われています。
その2回目として22日に投稿されたネタが「高速道路の案内看板にある『東名阪道』の表記」についてです。
実は看板をよく見ると「東名阪道」のうち「東」の文字だけ、一回り小さいフォントになっています。
一見バランスが悪いように思えますが、これにはきちんとした理由があるといいます。
同支社の説明によると、「東名阪道に馴染みのないお客さまが『とうめいはんとは何道?』と混乱しないように工夫しているものです」とのこと。
確かに、最初の文字だけ見ると、とっさに「東名」と誤認しそうです。それでなくても、首都圏から来たドライバーなどは「東名…阪? さいごに余計な漢字があるけど、誤植かな?」などと混乱するとも限りません。
それよりも、本来のこの道路の目的である「名古屋と大阪をつなぐ」という機能が明快に分かるよう、「名阪道」の3文字が真っ先に目に入るように工夫しているというわけです。
もともと、奈良と三重の県境山間部をつらぬく国道25号のバイパスとして「名阪国道」が1965年に誕生しました。
昭和になっても、大阪~名古屋の道路は中世以来の旧態依然とした「東海道」つまり鈴鹿峠・草津経由の一般道ルートしかありませんでした。そこに最短距離で無駄なくつなぐ高規格道路として計画されたのが名阪国道だったのです。
とりあえず天理~亀山が完成しましたが、そこからさらに大阪市内方面へ、あるいは名古屋市内へ、直結する新たな高速道路計画が進められました。
計画名称は、既存の全通済みの「名阪国道」を流用せず、「西名阪道路」「東名阪道路」と設定されました。つまり「東」という文字も、地名的にはあまり重要性を持たないのです。しかし視覚的には「東名」と誤認されるデメリットがあるため、実際にドライバーに対しては「なるべく目に入らないほうがいい」文字だということです。
コメントでは「へえー」「いつも見てるのに全然気づかなかった」「粋な計らい」「確かに東名?って一瞬思うよな」など、驚きや納得の声が見られます。
なかには「それならもう全部『名阪道』で統一すればいいんじゃね?」と提案する声もありました。