埼玉県と千葉県をつなぐ新ルートとして2023年11月に開通したばかりの「三郷流山橋」が、さっそく効果を発揮しているようです。
■昨年11月に開通したばかり その効果は?
江戸川に架かり、埼玉県と千葉県をつなぐ新ルートとして2023年11月に開通したばかりの「三郷流山橋」が、さっそく効果を発揮しているようです。
千葉県の熊谷知事が2024年9月24日、議会答弁の内容を自身のSNSで公表しました。
埼玉県~千葉県の県境を延々と「分断」するのが江戸川です。少ない橋に交通が集中し、強烈なボトルネック渋滞を引き起こしています。
そのなかでも特に「橋空白地帯」となっていたのが、常磐道周辺の埼玉県三郷市~千葉県流山市のエリアです。8km以上も橋が無く、JR三郷駅付近の「流山橋」は朝夕や週末に大渋滞となっていました。
そこへ「第2ルート」として架けられたのが三郷流山橋です。県道・越谷流山線のバイパスとして2013年に事業化し、2018年に着工。早期完成のため、通行料収入によって事業費の一部をまかなう有料道路方式になりました。
約10年をかけて悲願の開通を迎えた三郷流山橋の開通から、まもなく1年が経とうとしてます。
熊谷知事は流山橋の渋滞について、東岸の流山8丁目交差点の平日最大渋滞長が「780m→60m」に大幅短縮したとしています。
三郷流山橋の交通量は今年8月時点で1日あたり3968台。開通後2か月平均から3割増加したといいます。
もっとも、今は「とりあえず橋が架かった」状態で、前後の道路は整備途上です。流山橋から十分に交通分散の役割を果たしている環境でない現状から、計画交通量の「1日あたり12700台」にはまだ到達していません。知事は「着実に整備を進めるとともに、有料道路の利用拡大に向けて埼玉県と連携して取り組んでいきます」としています。
コメントでは「この道路本当に便利。100円(普通車)以上の価値ある」「便利でしょっちゅう使ってます」「地獄の流山8丁目はだいぶ改善され良き」など、三郷流山橋の効果を体感した人の声が見られます。
いっぽうで「無料にしてください」「ETC使えるようにして」「こんな橋があるの知らなかった。もっと周知してください」「4車線にして」など、さらなる要望を投稿する人もいました。