2024年9月6日、トヨタのインドネシア法人は新型「フォーチュナー」を発表しました。日本では展開されない3列シートのSUVですが、どのような改良が施されたのでしょうか。
■スポーティさを増した新グレードを設定
トヨタのインドネシア法人、トヨタ アストラモーター(TAM)は2024年9月6日、新型「フォーチュナー」を発表しました。
内外装デザインのリニューアルや、先進運転支援機能の搭載といったマイナーチェンジを実施しています。
フォーチュナーは、トヨタが海外で展開する3列シート・7人乗りのSUV。
基本コンポーネントをピックアップトラックの「ハイラックス」と共有しており、耐久性に優れたタフなラダーフレーム構造を採用するのが特徴です
初代は2004年にデビュー。2015年に現行の2代目に刷新され、2023年の大幅改良でフェイスリフトや安全装備の拡充が図られています。
2023年には、インドネシアのSUV市場において40%以上のシェアを獲得しているといいます。
人気の理由について、TAMの取締役社長 上田 博之氏は「フォーチュナーの好意的な評価は、パフォーマンス、耐久性、威厳のあるデザインなどといったいくつかの要因によるものです」と説明します。
今回のマイナーチェンジでは、GAZOO Racing (GR)によるパフォーマンスの向上が図られるとともに、最新の運転支援機能「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense:TSS)」を搭載した最上位モデルの新型「フォーチュナー 2.8 GRスポーツ 4×4」を発表しました。
ボディサイズは、全長4795mm×全幅1855mm×全高1835mm、ホイールベース2745mm。
新型では、シーケンシャル式LEDターンライトやGRフロントスポイラーを備えた新グリル、新ブラックルーフを採用。
またレッドブレーキキャリパーと新デザインのアルミホイール、GRスポイラー付きリアバンパー、ボディ同色のバックドアガーニッシュなども新採用します。
パワートレインには、最高出力204ps、最大トルク500Nmを発揮する2.8リッター直列4気筒「1GD-FTV」型ディーゼルターボエンジンを搭載し、パートタイム式4WDと組み合わせます。
走行面では、GRパフォーマンスのモノチューブサスペンションを採用したことで、ふらつきを防ぎ操縦安定性を高めるとともに、オンロード・オフロード問わず快適性を向上させました。
内装は、レッドのステッチをあしらったGRスポーツスエード&レザーシートを採用したほか、ブラック内装にレッドステッチを施したドアパネル、スポーティさを増したインパネなどを採用し“GR”らしさを強調します。
さらに9インチディスプレイを備えたオーディオシステムや、後席用の11.6インチリアシートエンターテイメントなども装備するなど、充実した機能を揃えます。
また車内Wi-Fiも備えたコネクティッド機能「T Intouch」をインドネシアのトヨタ車で初採用しました。
このほか2WDモデルでは、GRパーツ エアロパッケージとTSSを備えた新型「フォーチュナー 2.8 VRZ TSS GRパーツ エアロパッケージ」が追加されています。
新型フォーチュナーのインドネシアにおける販売価格は、5億7370万ルピア(約545万円)から7億6170万ルピア(約723万円)です。