中古車市場に、軽トラックの「デコトラ風」カスタムが掲載されています。いったいどのような個体なのでしょうか。
■マツダ「スクラムトラック」のデコトラ風モデルとは
軽トラックといえば、様々な仕事の相棒として活躍しています。
そんな軽トラックですが中古車市場にはデコトラ風カスタムの個体がが掲載されています。
いったいどのような個体なのでしょうか。
気軽に乗れて、購入費や維持費が安く、荷物を運ぶのに適しているクルマに軽トラックがあります。
軽トラックは便利なクルマですが、荷物を運ぶことに特化していることもあって、どのメーカーも似たようなシルエットやデザインになっています。
そんな軽トラックの個性を主張するカスタマイズが近年流行っており、オフロード仕様やキャンピング仕様などさまざまなバリエーションで楽しんでいるようです。
そのなかでも圧倒的なインパクトを誇るのが「デコトラ」仕様で、機能よりも見た目の派手さを重視したスタイルは思わず二度見してしまうほどです。
デコトラはデコレーショントラックの略語で、内外装に派手な装飾やパーツを取り付けることで他のトラックとの差別化を図っています。
とくに映画「トラック野郎」シリーズが上映されていた、1970年代はトラックドライバーが社会的地位を築いていた時代ということもあって、デコトラは一大ブームとなっていました。
しかし、1980年代にはいると警察による規制が厳しくなったこともあって、デコトラブームは終焉に向かい始めます。
そのようなこともあって近年ではデコトラを見かける機会がほとんどなくなりました。
そうした中で中古車市場にマツダの軽トラック「スクラムトラック」のデコトラ風モデルが掲載されています。
スクラムトラックはマツダがスズキからOEM供給を受けているクルマで、スズキ「キャリイ」がベースになっています。
現行スクラムトラックは4代目で、クラス最大級の荷室長やクラストップクラスの19.8km/L(2WD、MT車)の低燃費が特徴です。
ほかにもボディ表面のすべてを防錆鋼板にすることで、耐久性やメンテナンス性の向上につながっています。
このように軽トラックのなかでも高い実用性を得ているスクラム トラックですが、今回デコトラ風にカスタマイズされた個体は、輸出業メインの事業から中古車販売をスタートしたA・A・A NIHON株式会社で取り扱われている車両になります。
掲載車両の年式は2015年、走行距離は5万9000km、ボディカラーはホワイトになっています。
最大の特徴であるデコトラ風カスタムですが、自作のフロントバンパー、バイザーが装着されており、視覚的なインパクトは絶大です。
ほかにもアルミホイールのインチアップやサイドバンパー、リアバンパーもデコトラ風のパーツが装着され、オリジナルの形状と比較しても大きく異なるスタイルになりました。
対して、インテリアに関してはカスタマイズされている部分はなく、オリジナルの状態を維持しています。
そんな、従来の軽トラックでは非常に珍しいスクラム トラックのデコトラ仕様ですが、どういった経緯でこの車両の取り扱いに至ったのか、A・A・A NIHON株式会社の担当者は以下のように話します。
「当店では以前からどの車種も揃えたいという思いがあり、元々カスタムされていたこの車両を発見し購入いたしました」
また、こだわりのポイントについて、前出の担当者は「特にエアロパーツが自作のものとなっているのが、気に入ったポイントです」と話します。
今回のスクラムトラックは車両本体価格60万円(税込み)で、中古車情報サイトに掲載されています。