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日産の新型「“本格”SUV」!? 旧車デザインの「カクカクボディ」が超カッコイイ! 斬新「“3つ穴”グリル」の次期「テラノ」予想CGとは

くるまのニュース 2024年10月3日 11時50分

トヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー」シリーズが好調な販売状況です。日産にも対抗モデルを出して欲しいところですが、そんな想像を膨らませた「次期テラノ」のイメージCGが公開され、SNSなどで話題を呼んでいます。

■「ランクル70」のように往年の名車を復活する手もアリ!?

 ここ数年相次いで登場するトヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー」シリーズが、いずれも納期待ちをともなうほどの好調な売れ行きを示しています。
 
 かつては日産でも、対抗する「テラノ」などを販売していましたが、そんな日産SUVの次期型を期待するCGアーティストが想像を膨らませたレンダリング(イメージCG)が公開され、SNSなどで密かに話題を呼んでいるようです。

 1986年に初代モデルが登場したテラノ。海外では後継モデルが「パスファインダー」の名称でいまも販売されています。

 ラテン語で「地球」や「大地」を意味する「テラ」がその名の由来であり「世界中のあらゆる大地を走破できる」といった意味合いが込められていたようです。

 初代(WD21型)は、ピックアップトラックの「ダットサントラック」(D21型)をベースとしており、1986年から1995年まで製造されました。

 当初は2ドアモデルのみでしたが、後に4ドアモデルも登場。エンジンは2.7リッター直4ディーゼルのほか、3リッターV型6気筒ガソリンと、2.7リッターディーゼルターボなどが設定されています。

 駆動方式は、FRと4WDを切り替え可能なパートタイム式4WDを採用していました。

 デザインは、従来のクロカンのイメージであった武骨で男らしいというものから脱し、特徴的な三角窓や前後ブリスターフェンダー、フロントノーズのスリーエアインテークなどによって、当時流行のシティユースに寄せられており、いま見ても非常にカッコよく感じます。

 販売終了から30年近くたち、すでにネオクラシックカーと呼ばれるまでになった初代テラノですが、できればこの姿のまま、現代基準に合わせたモディファイを施して、現代に復刻して欲しいところ。

 そう、ランドクルーザーシリーズのなかでも1984年に登場して以来、改良に次ぐ改良を重ねながら、現在も販売を続ける「ランドクルーザー70」のようなイメージです。

 たとえば、初代テラノのアイコンでもある角目ヘッドランプはLED化をしたうえでデイタイムランニングランプ機能を備え、テールランプもLED化して視認性と耐久性を高めるのが良いでしょう。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)と同じようなイメージをふくらませたのか、無骨さと洗練を兼ね備えたようなデザインの次期テラノ 2024年モデルのイメージCGを創り上げたのが、CGデザイナーのEnoch Gonzales氏です。

 Gonzales氏のCGでは、特徴であったボンネット先端に3連スリットも備わり、スクエアなフォルムとともに現代のWD21テラノを見事に蘇らせていました。

 ただWD21テラノそのものをベースにリニューアルしたのではなく、後継モデルのパスファインダーなどの雰囲気もプラスされており、Gonzales氏は完全な新型車をイメージしてデザインしたようです。

■限定500台で販売すれば注文も殺到するのでは

 次期テラノのインテリアも、当時の特徴は残しながら現代風にブラッシュアップしたいところです。

 たとえばダッシュボードのデザインはそのままで、運転席前のメーターは日産の最新鋭のデジタルメーターに変更。現代風のメーター表示のほかに、初代テラノの針表示パターンへも切り替えられるようにできると良いでしょう。

Enoch Gonzales氏が描いた「テラノ 2024年モデル」の予想レンダリング[イメージCG:enochgonzalesdesigns]

 アラウンドビューモニターやデジタルインナーミラーなどで、現代水準の取り回しや視認性を確保したいところです。

 初代テラノは、フロントにはダブルウィッシュボーンサスペンション、リヤには5リンクサスペンションを採用しており、悪路走破性と舗装路での快適性の両立を狙っていました。

 そんな1990年代の当時と比べて、飛躍的に進化した現代のタイヤを装着すれば、耐久性の高さはもとより、コーナリング性能や乗り心地、ロードノイズなどは大幅に改善します。

 それらに合わせて、サスペンションのスプリングやダンパー特性などは再チューニングしてあげるだけでも良いクルマになったように感じられるはずです。

 ディーゼルエンジンは直噴化や排ガス規制対応のためのDFP(ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter))が必須。

 できればe-POWER化も行いたいところですが、ひと昔以上前のドロドロしていたディーゼルエンジン特有のサウンドやトルク感など、ノスタルジーを表現するのも「粋」なところといえるかもしれません。

 VDCやトラクションコントロール、ヒルスタートアシストコントロール、ダウンヒルアシストコントロールなどの電子制御系もこっそりと現代水準にするのは当然で、日産が持ちうるオフロード走行向けの先進支援制御は、もれなく投入して欲しいです。

※ ※ ※

 再々販売されたランドクルーザー70は、1グレード販売のみで車両価格(消費税込)は480万円です。

 同様に当時のデザインを受け継いだテラノが、現代技術のバックアップを得て復活するのであれば、安全かつ安心で、たとえば500万円で500台の限定販売などとすれば、注文が殺到するのではないでしょうか。

 日産にはこの初代テラノのように、かつて一世を風靡した名車が多くあります。そうした資産は是非とも有効活用し、ビジネスにつなげていって欲しいと切に願います。

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