ダイハツのインドネシア法人は2024年9月9日、「グランマックス ミニバス」の2024年1月から8月までの累計販売台数が9488台となり、同セグメントで92%を占めると発表しました。そんな人気のモデルとはどのようなクルマなのでしょうか。
■え? 9人乗れるの!? ダイハツのコンパクトミニバンが人気すぎる
ダイハツのインドネシア法人は2024年9月9日、小型商用バン「グランマックス ミニバス」の2024年1月から8月までの累計販売台数が9488台となり、同セグメントで92%を占めると発表しました。
グランマックスは2007年からインドネシアで生産されている小型商用車です。バン仕様とピックアップ仕様の2タイプがあり、グランマックス ミニバスは前者にあたります。
2008年から日本へも輸出され、トヨタがOEM供給を受けるかたちで商用バン・トラックの「ライトエース」(2020年に廃止)および「タウンエース」として販売されており、2020年からはダイハツでもグランマックス(グランマックス カーゴ/グランマックス トラック)として、マツダでも「ボンゴ」として購入できるようになりました。
グランマックス ミニバスのボディサイズは全長4045mm×全幅1655mm×全高1930mm、ホイールベース2650mm。
エンジンは前席下に配置したフロントミッドシップレイアウト。1.3リッター直列4気筒ガソリン(最高出力88ps・最大トルク115Nm)または1.5リッター直列4気筒ガソリン(最高出力97ps・最大トルク134Nm)があり、いずれも5速MTを組み合わせています。
コンパクトなサイズながらスクエアな空間になっているため隅々まで無駄なく、たっぷり積める上に、乗車定員は2-3-3の8名、またはセカンドシートより後ろを対面4名掛けとした最大9名乗りを設定しているのが特徴です。
積載性を重視し、働く人の立場で設計されているので、前席以外は簡易的なベンチシートとなっています。ベンチシートは容易に格納でき、乗員数や荷物の量、使用シーンに応じてアレンジができます。
フロントマスクは日本仕様と若干異なり、バンパーにプロテクターが付いているようなデザインになっています。またボディカラーはホワイト、シルバー、グレー、ブラックと日本仕様(ホワイト、シルバー)より多く設定されています。
一見したところ、ファミリーミニバンとしても活躍できそうですが、装備は質素で、安全面を見てもエアバッグは前席のみ。衝突回避支援ブレーキ機能や車線逸脱警報機能といった予防安全システムは搭載されていません。
インドネシアでの価格は1億7490万ルピア(約165万円)からとなっています。