東急バスは2024年9月25日、一部路線を12月から「完全キャッシュレス化」すると発表しました。
■キャッシュレスのみ支払いに切り替え 背景は
東急バスは2024年9月25日、一部路線を12月から「完全キャッシュレス化」すると発表しました。
対象となるのは「渋谷駅~代官山循環」です。1998年に運行開始した路線で、小型バスを使用し、渋谷駅から鉢山町、青葉台、代官山駅、猿楽町を経由して渋谷駅へ戻ってくるルートです。
国土交通省は新たな政策として「完全キャッシュレスバス」の導入に向けた取り組みを進めていて、現場での実証運行をどこにするか、募集や選定を行っていました。選ばれた18事業者29路線のひとつが、東急のこの路線です。
キャッシュレス化の開始は12月1日。交通系ICカードやクレジットカード(非接触型)、QRコードなどキャッシュレス決済のみで運賃を支払うことができ、現金は受け付けません。
運賃はもともと現金160円・IC157円でしたが、12月から200円に変更されます。
もともと渋谷駅~代官山循環はキャッシュレス率が95%に達していたことから、この実証試験への参画に踏み切ったといいます。
同社は「日頃よりご利用のお客さま(特に現金でご利用のお客さま)におかれましては、本実証運行参画
趣旨をご賢察のうえ、キャッシュレスにてご利用頂きますようお願い申し上げます」としています。
なおキャッシュレス化は、ほかにも横浜市「横浜駅~大黒ふ頭」、京王バスの味の素スタジアム行き、関東自動車の宇都宮駅発着路線などで11月から順次導入されていく予定です。虎ノ門・新橋から晴海・豊洲・東京ビッグサイト方面へつなぐ「東京BRT」は12月16日から。