6年ぶりに全面刷新したスズキ新型「スペーシアギア」には高級車に備わるアイテムが採用されました。一体どのようなものなのでしょうか。
■軽の後席に高級車みたいな「オットマン」搭載!
広い室内空間とアクティブなスタイルを融合させた新ジャンルの「軽SUVワゴン」として支持されるスズキ「スペーシアギア」がフルモデルチェンジし、2024年9月20日に新型モデルが発売されました。
約6年ぶりの全面刷新で登場した新型スペーシアギアは、「アウトドアライフに欠かせないアクティブ軽ハイトワゴン」をコンセプトに開発。
2023年11月に発売された「スペーシア/スペーシアカスタム」(3代目)に搭載された使い勝手の良い装備に加え、アウトドアライフに寄り添う新型スペーシアギア専用のデザインや装備を採用しています。
新型スペーシアギアのデザインは、日常でもアウトドア気分を感じられるものとし、外観は、丸目のLEDヘッドランプとヘッドランプガーニッシュに加え、メッキブロックのフロントグリルを採用。
スズキの軽SUV「ジムニー」などと共通するモチーフを盛り込み、武骨とかわいさをミックスさせたスタイルを取り入れました。
フロントとリアのスキッドプレートや、複数の多角形ブロックを結合したグラフィックのサイドアンダーガーニッシュ、ルーフレール、“プラスのネジ”をモチーフとしたアルミホイールなど、SUVらしいアイテムを装着し、遊び心を演出しています。
内装はほかのスペーシアと同様のデザインを採用したうえで、シート表皮に山の稜線や歯車、タイヤ跡などをイメージしたパターンを施すことで、アウトドア感が感じられる仕立てです。
ビッグオープントレーガーニッシュやインパネボックスなどにカーキグリーンを採用し、ツールボックスのような丈夫な印象を与えます。
そんな新型スペーシアギアで注目されるのは、後席に設定された「マルチユースフラップ」です。
スペーシア/スペーシアカスタムに初めて採用された機構ですが、フラップの位置や角度を調整することで3つのモードへと展開できる画期的な仕掛けが組み込まれたもの。
荷物の落下防止をサポートする「荷物ストッパーモード」、走行中の姿勢安定をサポートする「レッグサポートモード」、リラックスできる「オットマンモード」といった3つのモードを設けられており、さまざまな用途に使うことができます。
そのなかオットマンは、高級ミニバンなどに装備される上級アイテムとなっており、軽自動車に装着されるのは珍しいでしょう。
ただし、新型スペーシアギアのオットマンは高級ミニバンのように電動で展開・格納する仕組みではなく、手動で引き出して使用します。
複雑な機構を使わなくても快適にくつろぐことができ、軽・小型車を得意とするスズキならではの斬新なアイデアが詰まっているといえるでしょう。
そして新型スペーシアギアでは、スペーシア/スペーシアカスタムにはない、濡れたまま乗っても汚れにくい撥水加工シートや泥汚れにも強い防汚タイプラゲッジフロアを採用。アウトドアに強い室内も特徴となっています。
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新型スペーシアギアのパワートレインは、660ccの自然吸気エンジンとターボエンジンが設定され、全車マイルドハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションにはCVTが組み合わされ、駆動方式は2WDと4WDが設定されます。
安全装備は、「デュアルセンサーブレーキサポートII」が標準装備され、アダプティブ クルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]や車線維持支援機能が搭載され、安心・安全で快適な運転をサポートします。
新型スペーシアギアの価格(消費税込)は195万2500円から215万7100円です。