2024年9月27日に投開票を迎える自民党総裁選。事実上つぎの総理大臣が決定する形となりますが、その立候補者の1人である高市 早苗議員の「かつての愛車」に今でもさまざまな反響が寄せられています。
■現在も大切に保管される「70スープラ」
2024年9月27日、自民党総裁選挙の投開票当日を迎えました。過去最多の9人が立候補し、政治資金問題で世間を賑わせた「派閥」からの脱却を果たせるかが問われています。
その立候補者の1人である高市 早苗 議員は、かつて大の“クルマ好き”であることを明らかにしています。
自民党総裁選は同月12日に公示後、全国約110万人の党員による投票が26日までに実施されました。立候補者は投票日までに演説や討論会などを開催し、投票を呼びかけていました。
国会議員および党員をあわせた計736票のうち、過半数の票を獲得できればそのまま当選となりますが、過半数に届かなければ上位2名による決選投票が実施され、得票数の多い議員が当選。事実上、第102代目となる内閣総理大臣(以下総理大臣)が誕生します。
立候補者の1人である高市氏は現在、経済安全保障担当大臣および内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策、クールジャパン戦略、知的財産戦略)を兼任しています。
9月9日には出馬を表明しており、当選すれば史上初の女性総理大臣が誕生することが濃厚です。
そんな高市氏は、過去2021年の総裁選立候補時、週刊新潮(2012年8月30日号)の特集記事でトヨタ「スープラ」(A70型・以下70スープラ)を愛車にしていると取り上げられたことがあり、スポーツカーファンを中心に大きな話題になりました。
70スープラは1986年2月に登場した3ドアスポーツクーペです。日本では「セリカXX」として販売されていましたが、海外モデルと同様の“スープラ”の名称が用いられ、通算3代目となります。
低いノーズに長いボンネット、リトラクタブルヘッドライトを採用するなど、スポーティなフォルムに、後輪駆動+高性能な直列6気筒エンジンを搭載し、現在に至るまで国産スポーツカーの代名詞として知られるモデルです。
ルーフを取り外すことのできる「エアロトップ」も用意し、スペシャリティカーとしてのキャラクターも持ちますが、全日本ツーリングカー選手権をはじめ、レースでも優秀な成績を収めたこともあります。
そして1993年5月、4代目(A80型)に入れ替わる形で販売が終了しました。
そんな70スープラですが、高市氏は「働いて貯めたお金で初めてかったクルマ」だといい、約430万円で購入。「発売前から楽しみで。メタリックパールホワイトを仕入れてもらうのに時間がかかってずいぶん待って」(週刊新潮 同号から引用)と語っていました。
さらに、出馬時にも70スープラで選挙区をまわるなど、約22年間も乗っていたというエピソードも話しています。
その後、高市氏の70スープラは地元奈良で保管されたあと、「奈良トヨタ」が創業80周年の記念プロジェクトとして「STスープラ80レストアプロジェクト」を実施。
これまでトヨタのクラシックモデルのレストアを手掛けてきた奈良トヨタの有志によって新車のように蘇り、奈良トヨタが運営する「まほろばミュージアム」に寄贈されて展示されています。
このように高市議員と70スープラには様々エピソードがありますが、今回の総裁選でも有力候補とされていることから、ふたたびSNSなどでも話題になっています。
「高市早苗氏の愛車70スープラとかビビる…」「スープラ乗りだったとは」「70スープラにお乗りだったって!?先輩ってお呼びしたい」「高市さん70スープラ乗ってたのシブすぎる」など、驚きの声が多数寄せられています。
一方で、「自動車税の13年経過の重課税の廃止と税率の引き下げ、ガソリン税廃止、車両盗難の厳罰化。70スープラを持ってたりバイク好きだからこそこの辺に手を入れて欲しい」と、クルマ好きであるということから、クルマに関わる各種税制などの抜本的な改革を求める声も上がっています。
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投開票は13時から自民党本部で開始され、18時から新総裁による記者会見が実施される予定です。