トヨタと中国第一汽車集団の合弁会社「一汽トヨタ」は2024年9月12日、「ハリアー凌放(リンファン)」の値下げをSNSを通じて発表しました。中国で展開されるハリアーはどのようなモデルなのでしょうか。
■ハリアー“リンファン”どんなモデル?
トヨタと中国第一汽車集団の合弁会社「一汽トヨタ」は2024年9月12日、高級SUV「ハリアー凌放(リンファン)」(日本名ハリアー)の値下げをSNSを通じて発表しました。
1997年、タキシードに身を包んだライオン顔の紳士が登場するCMとともに鮮烈なデビューを果たした初代ハリアー。北米ではレクサス「RX」としてデビューし、高級クロスオーバーSUVというジャンルを切り拓きました。
2003年に登場した2代目は、ハイブリッドシステムをSUVとしていち早く搭載。V8エンジン搭載車にも匹敵するパフォーマンスで、それまでのハイブリッドの概念を覆しました。
2013年に登場した3代目は、RXとは切り離されて国内専用モデルとして開発されましたが、2020年に登場した4代目(現行型)はグローバルモデルとして開発。北米では「ヴェンザ」として展開され、2021年には中国でも生産・販売が始まりました。
そんなハリアーの中国仕様は、トヨタのラインナップで「最も美しいSUV」として紹介されています。
ボディサイズは全長4755mm×全幅1855mm×全高1660mm、ホイールベース2690mm。
パワートレインは2リッターガソリンと2.5リッターハイブリッドの2タイプ。駆動方式はFWD(前輪駆動)が基本で、ハイブリッド車のみ4WDも用意されています。
ステアリング位置を除き、内外装は基本的に日本仕様と同じ。強いて異なる点を挙げると、リアバンパー下部のメッキパーツが微妙に大きくなっています。
インテリアは上質な雰囲気で、インパネ中央には12.3インチディスプレイが備わります。電動シェード付きパノラマルーフは日本仕様と同様、調光ガラスを採用。調光モード時(不透明な状態)には、障子越しのような柔らかい光が差し込み、開放感を演出します。
今回発表されたハリアーのトピックは最大2万8000元(約57万円)の値下げです。2リッターガソリン車が19万1800元(約390万円)から、2.5リッターハイブリッド車が24万5800元(約500万円)からとなりました。
なお、発表当日は、同じプラットフォームを採用するSUV「RAV4」の値下げも発表されました。