国内市場ではホンダのミニバンとして「オデッセイ」がラインナップされていますが、米国でも同じ車名のミニバンが販売されています。ただし、日本仕様とは異なるモデルとなっています。最新モデルはどのような特徴があるのでしょうか。
■巨大なボディにV6エンジン搭載!
ホンダの米国法人は、「オデッセイ」の2025年モデルを2024年7月23日に発売しました。
オデッセイは“米国で最も売れているミニバン”として、現地のファミリー層から支持されています。
日本でもオデッセイはラインナップされていますが、2021年末に販売終了となったのち、2023年12月に2年ぶりに国内市場に復活しました。
同じオデッセイという車名を名乗っているものの、日本仕様と米国仕様のオデッセイは全く異なるモデルとして展開されます。
日本仕様の全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mmというサイズに対し、米国仕様のオデッセイは全長205.2インチ×全幅78.5インチ×全高69.6インチ(全高5212mm×全幅1993mm×全高1767mm)と、かなり大きなボディサイズとなっています。
パワートレインも異なり、日本仕様が2リッターハイブリッド(e:HEV)なのに対し、米国仕様は最高出力280hpを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンと10速ATを搭載しています。
大幅な改良が加えられた米国仕様のオデッセイ 2025年モデルでは、内外装のデザインが変更されました。
外観は、アグレッシブさが増したフロントフェイスを採用。新形状のグリルや大型のブラックフォグランプベゼルが装着されるなど、精悍かつ高級感のあるデザインが特徴です。
リアバンパーも再設計され、ホンダ/アキュラのスーパースポーツカー「NSX」(2代目)と同じ縦型のリフレクターが組み込まれました。
アルミホイールもシャープな形状に変更。最上級グレードの「エリート」には機械仕上げの新19インチアルミホイールが採用されたほか、ブラックアウトしたテールランプや、グロスブラックのエクステリアトリムを多用した「スポーツ-L」グレードにはベルリナブラックのホイールが備わります。
ボディカラーには、「ソーラーシルバーメタリック」と「スモークブルーパール」の2色が追加設定されました。
内装は、左側にデジタルタコメーター、右側に物理的なスピードメーターを配置した先進的な7インチデジタルメーターを標準装備。Honda SENSINGの設定や車両情報など、ユーザーの好みに応じて必要な情報を表示できるメーターとなっています。
また、9インチの大型カラータッチスクリーンを全車に標準装備。高速化されたプロセッサーによりタイムラグのないパフォーマンスを実現しました。
そのほか、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto、ワイヤレス電話充電器、キャビン全体にUSB-Cポートが増設されるなど、利便性が向上。
リアエンターテインメントシステムも全面的に刷新され、クラス最大級の12.8インチの高解像度スクリーンが搭載されるなど、機能を強化しています。
先進技術として「ホンダセンシングスイート」が全車に搭載されます。先進歩行者検知機能付衝突軽減ブレーキシステムや前方衝突警報、車線維持支援システム、車線逸脱警報付道路逸脱軽減機能、低車速追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロールなどが含まれ、充実した安全機能が盛り込まれました。
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米国仕様の新型オデッセイのグレードは、「EX-L」「Sport-L」「Touring」「Elite」が設定されており、価格は4万1920ドルから5万880ドル、日本円で約609万円から約740万円です。