スズキは、2013年に開催された「第43回 東京モーターショー」にて、「ハスラークーペ」というクルマを出展しました。このクルマについて、現在でもさまざまな反響が集まっています。
■スズキ「ハスラークーペ」に「やっぱり欲しい」声も
スズキは、2013年に「ハスラークーペ」というクルマを公開しています。このクルマについて、現在でもさまざまな反響が集まっています。
ハスラーは、スズキが2014年から製造・販売している、軽クロスオーバーSUV。
同じくスズキが製造・販売している軽ハイトワゴンである「ワゴンR」のプラットフォームを転用し、トールワゴンスタイルを持ちながら、車高を高くしたり大径タイヤを履かせることで、クロスオーバーSUVに仕立てられたクルマです。
発売された当時は、軽自動車のクロスオーバーSUVというのはめずらしく、力強さと可愛らしさを両立させたデザインが人気となりました。
老若男女誰が乗ってもおかしくないスタイルや、同じくスズキの本格クロスカントリーSUVである「ジムニー」に魅力を感じながら3ドアであることに抵抗がある層を取り込み、他メーカーからも同じタイプのクルマが出されるほどの支持を得たのでした。
そんなハスラー(初代)をクーペスタイルにしたのがハスラークーペで、ハスラーが初出展された際に同時に出展されたクルマです。
ハスラークーペとハスラーの違いは、ボディの後端をなだらかに傾斜させて、クーペ風の形状にしていること。
ボディサイズの全高が、ハスラーは1665mmであるのに対し、ハスラークーペは1630mmと、低くなっています。
また、ライトのデザインやバンパーの形状、サイドパネルの大きさの違い、2ドアのように見せるために後部ドアのハンドルを目立たないようにしてあるなど、様々な変更が行われています。
ハスラークーペとハスラーの違いはおもにデザイン面であり、パワートレインはハスラーと共通でした。
このような特徴を持つハスラークーペには、現在でもさまざまな反響が集まっています。
まず圧倒的に多く見られるのが、「かっこいい」「デザインが断トツ」「あれは良い」「面白い」「気になる」「乗りたい」という、絶賛の声。
後に市販化されることになるハスラー(初代)よりハスラークーペのほうがいいという声も少なくありませんでした。
つづいて。「そのままの形で市販されたら買わざるを得ない」「かわいい。製品化してほしい」「市場に出回ったらクルマ買い替える」という、市販化を望む声。
現在持っているクルマを手放してまで購入したいと考えているユーザーは、一定数いるようです。
さらに、「市販されないとわかってるけど、売ってください」「あと何年待てばいいんだろう」という声も。
出展から数年経っても発売されるのを待ち続けており、ユーザーによってはスズキに電話で問い合わせたり、公式ホームページのお問い合わせフォームから発売を願う声を届ける努力をしている様子が見られました。
少し変わった意見として、「ターボつけたらめっちゃ楽しそう」という声もあります。
市販化されたハスラーのほうはターボエンジン搭載モデルが用意されたため、仮にハスラークーペが市販化されたら、同じようにターボエンジン搭載モデルが用意される可能性もあるでしょう。
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ハスラークーペが出展された第43回 東京モーターショーから、すでに約11年が経過しています。
同時出展された通常モデルのハスラーは市販化され、ハスラークーペはされないという、後者に魅力を感じるユーザーにとってはもどかしい結果となりました。
今後の展開はスズキのみぞ知るところですが、これだけ絶賛されながらも11年市販化してこなかったということは、近い将来の市販化への望みは残念ながら薄そうです。