東京都は2024年9月27日、文京区の神田川に架かる「白鳥橋」で、廃止された都電の遺構が発見されたと発表しました。10月に一般公開をおこなうとしています。
■都電の「急坂区間」にあった橋上線路
東京都は2024年9月27日、文京区の神田川に架かる「白鳥橋」で、廃止された都電の遺構が発見されたと発表しました。
10月に一般公開をおこなうとしています。
白鳥橋は、飯田橋から北上する神田川(と目白通り)が、西へ大きく向きを変えるところにあります。
白鳥橋を渡って東へ進むと、ものすごい急坂「安藤坂」を経て、伝通院前で春日通りに接続します。
かつて、東京の市街を隅々まで走っていた都電。この白鳥橋・安藤坂にも都電の路線「富坂線」がありました。
富坂線には「39系統」が走り、早稲田~春日町~上野広小路~厩橋をむすんでいました。都電の一斉廃止にともない、1971年に廃止となっています。
廃止後は上からアスファルト舗装が掛けられて目に見えなくなっていました。
しかし今回、神田川の護岸整備にともない、白鳥橋が架け替えられることになっています。撤去工事の一環で舗装を剥がしたところ、埋まっていたその線路が再び地上に姿を現したのです。
都はこの遺構を一般公開します。日時は以下の2日。
・10月15日(火)10時~12時
・10月16日(水)13時~15時
見学は申し込み不要。直接現地(白鳥橋北詰)へ向かえば見学ができます。
あわせて都はこの都電遺構について、研究や展示などのための譲渡希望を受け付けるとしています。申し込みは10月末まで。