新相武は、「横浜キャンピングカーショー 2024」にスズキの軽トラ「キャリイトラック」をベースにしたキャンピングカーを実車展示しました。どのような仕様なのでしょうか。
■屋根を閉じれば通常の軽トラと同等の走行感覚に
キャンピングカーの製造・販売を行う新相武(神奈川県愛川町)は、パシフィコ横浜(横浜市西区)で2024年9月14日から15日まで開催の「横浜キャンピングカーショー 2024」に出展し、スズキ「キャリイトラック」をベースにしたキャンピングカーを実車展示しました。
新相武は、神奈川県の地域密着型のマツダディーラー「マツダオートザム愛川」を展開し、マツダ車をはじめ、軽自動車から小型自動車、キャンピングカーの販売、整備を行っています。
同社がラインナップするキャンピングカーのなかで、今回展示されていたのが「Morning One Camper Just(モーニングワン キャンパー ジャスト)」です。
キャリイトラックがベース車となるキャンパージャストですが、ブランドの好みに応じてOEMモデルの日産「クリッパートラック」やマツダ「スクラムトラック」からも選ぶことができます。
ボディサイズは全長3380mm×全幅1470mm×全高1970mmとスモールサイズのキャブコンで、外観はベース車を活かしたシンプルなデザインです。
車両のこだわりポイントについて、担当者は以下のように話します。
「ポップアップルーフを閉じれば車高もそれほど高くないので、通常の軽トラックと変わらない走行感覚が特徴です。
キャンピングカーというと、木目調内装のクルマが多いですが、当社のキャンパージャストは、シートなどの内装色ががクリーム色をベースとした落ち着いた色合いで、柔らかい雰囲気の室内となっています」
車内は明るい雰囲気で、天井が高く開放的な空間。車内に入る扉は網戸付きのエントランスドアのため、虫が苦手な人も安心です。
車内にはベッド展開が可能な2名掛けベンチシートが設置されており、ベッド寸法は長さ1810mm×幅1030mmと広々としたスペースとなっています。
さらに天井にはベッド長1810mm×ベッド幅1170mmのポップアップルーフベッドが備わり、網戸もついて開放的です。
こうした上下のベッド空間を持つことで、キャンパー ジャストは乗車定員、就寝定員はともに4名を確保します。
また車内には、蓋付きシンクや格納式テーブル、天付き収納などが備わり、レジャーシーンで活躍する充実した機能が備わっています。
ほかにもサブバッテリー(105A)、走行充電システム、インバーター(1500W)、外部AC充電、給水ポンプ、給排水タンク、12Vクーラーなどが標準装備されます。
駆動方式は2WDと4WDの2種類から選択可能で、車両本体価格(消費税込み)は、2WD・AT車で368万5000円、4WD・MT車で379万5000円、4WD・AT車で390万5000円となっています。
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キャンパージャストの反響について、担当者は以下のように話します。
「どちらかというと女性の方から多くの反響がありますね。
コンパクトなので、運転しやすいサイズ感が支持されているようです。
また実際に購入される方も女性、またご夫婦で、ペットと楽しむといった用途のお客さんが多いです」
当日の会場でも女性から家族連れなど、幅広い年齢層のユーザーが車両をチェックする姿があり、注目を集めていました。