数多くの「次期モデル」予想CGを手掛けるTheo throttle氏が、いすゞのSUV「ビッグホーン」の復活を予想したCGを公開しました。これについて、さまざまな反響が寄せられています。
■22年ぶり復活!? 名SUV「ビッグホーン」の再来に歓喜の声
いすゞがかつて販売していた本格四輪駆動車「ビッグホーン」は、80年代後半から始まったオートキャンプブームで支持を集め、今でも根強いファンを持つ名モデルとして知られています。
そんなビッグホーンがもし現代に復活したら…という想像をもとに、CGデザイナーTheo throttle氏が「次期型ビッグホーン」のレンダリングを作成。SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
いすゞは現在、乗用車のラインナップを廃止し、主にバスやトラックのメーカーとして成り立っています。
しかし、かつては「ジェミニ」や「ピアッツァ」「117クーペ」など、名車と名高い乗用車を展開していたほか、ビッグホーンや「ウィザード」や「ミュー」などの本格四輪駆動車も手掛けるフルラインナップのメーカーでした。
このうちビッグホーンは1981年に「ロデオ・ビッグホーン」として登場。四輪駆動車の高い走破性に乗用車の快適性を盛り込み、現在のSUVの礎を築き上げました。
また、「イルムシャー」や「スペシャルエディション・バイ・ロータス」など、海外のチューナーやメーカー名を冠したモデルも発売され、新たなSUVのキャラクターも獲得します。
1991年には2代目に進化。さらに乗用車テイストの内外装を採用し、高級車としてのポジションを確率し、当時のアウトドアブームやオートキャンプブームも相まって三菱「パジェロ」やトヨタ「ランドクルーザープラド」などとともに大ヒットとなりました。
2002年、惜しまれながらビッグホーンの生産が終了。後継モデルはおろか、いすゞの乗用車部門撤退によってビッグホーンの歴史は完全に途絶えたのでした。
そんなビッグホーンがもし現代に蘇ったらと考えたのが、これまで数多くの予想CGを手掛けたTheo throttle氏です。
Theo throttle氏が制作したレンダリングは、ホンダが北米などで展開する「パイロット」をベースに、現在のいすゞ車らしい要素をプラス。
特にフロントフェイスはパイロットから大幅に変更され、スクエアなグリルにコの形のシグネチャーライトを備え、バンパーロアもプロテクター感が強調されるなど、無骨なスタイリングに変化しています。
ボディサイドやリアでは、クオーターウインドウやリアウインドウなどを直線的なスタイルとし、縦型のテール左右をつなぐように「ISUZU」ロゴ入りのブラックガーニッシュを配すなど、元がパイロットだとは思えないデザインで、ウィザードと共通性を感じます。
ちなみに、ホンダ車をベースに選んだのは、かつていすゞがビッグホーンをホンダへOEM供給していた歴史があったためだといいます。
いすゞから乗用車の再参入やビッグホーンに関する情報などは一切発表されていないものの、リアリティのあるスタイリングをしており、SNSなどでは多くのユーザーが関心を持っているようです。
特に「過去に実績のあるヤナセの協力を得ていすゞ車を販売して欲しいですね」「過去提携してたホンダの軒を借りれるならチャンスあるかも」など、かつての実績を鑑みて復活を希望する人や、「出たら買います」「ぜひ欲しいです!」と購入を希望するコメントがみられます。
また、「平成の時代にビッグホーンSEを乗ってましたけど、もの凄く正統派な車でした」と当時のビッグホーンを思い出す人や、「いすゞ頑張ってほしい」「日本でもまだまだイケるよいすゞさん!」など、いすゞへの応援とも取れる声も寄せられています。
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なお、いすゞは現在、海外向け乗用車としてSUV「MU-X」を展開しており、主にタイをはじめ、東南アジア地域などで非常に高い評価を獲得しています。
ビッグホーンなどで培ってきた四輪駆動車の走破性や信頼性などは、実は全く無駄になっておらず、こうして現在も受け継がれているのです。
ビッグホーンの復活は難しいかもしれませんが、MU-Xの国内投入にはまだ現実味がありそうです。