トヨタのフランス法人は2024年9月16日、新型「プロエースシティ エレクトリック」を対象としたリース販売に新たなプランを導入すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■トヨタ新型「プロエース“シティ”」に新発表
トヨタのフランス法人は2024年9月16日、LCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)のEV仕様「プロエースシティ エレクトリック」を対象としたリース販売に新たなプランを導入すると発表しました。
トヨタは欧州で展開するLCVの販売に近年、力を入れており、2023年の販売台数は約14万5000台と過去最高を記録しました。そんなトヨタLCVには、ボディサイズの小さい順にプロエースシティ、プロエース、プロエースマックスがあり、その中で最も売れているのがプロエースシティです。
プロエースシティは、シトロエンやプジョー、フィアットなどを傘下にするステランティスグループが設計・生産した車両をトヨタの販売網で展開するOEM(相手先ブランドによる生産)車です。2019年に発売。2023年暮れに大幅な改良が実施され、さらなる販売増に期待がかかっています。
ボディサイズは全長4403mm(ロングは4753mm)×全幅1848mm×全高1860mm。パワーユニットは1.2リッターガソリン(最高出力110hp)、1.5リッターディーゼル(最高出力110hpまたは130hp)、モーター(最高出力136hp)の3種類あります。
プロエースシティ エレクトリックは、モーター搭載のEVにあたり、航続距離は330kmです。
プロエースシティ エレクトリックの価格は392万4000ユーロ(約600万円)から。同社の説明によると、5年10万km走行を想定した場合、付加価値税を除いた所有コストは月428ユーロ(約6万4000円)程度。ディーゼル車の月487ユーロ(約7万3000円)より安くなるといいます。
同社はLCVにおけるEVの割合を現在の12%から30%に高めることを目指しており、その施策のひとつとして今回発表したのが「もしEVに満足できなければディーゼル車に移行できる」という新プランです。
リースが対象で、3カ月以内に申し入れがあれば、EVからディーゼル車への乗り換えができます。独自の個別コーチングプログラムも用意しています。新プランは2024年12月31日までとなります。