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ダイハツの「“斬新”軽トラ」がスゴかった! 全長3.4m切り「画期的ボディ」×地上高“370mm”確保! もはや「月面探査機」みたいな「マッドマスターC」は魅力的な1台だ

くるまのニュース 2024年10月5日 10時10分

ダイハツが2007年に発表したコンセプトカー「マッドマスターC」とは、どのようなクルマだったのでしょうか。

■多彩な仕様変更にも対応するボディを持つ

 2007年10月開催に開催された第40回「東京モーターショー」ダイハツブースに、新型「タント」や次期「コペン」と目された「OFC-1」などとともに、ちょっと風変わりなフォルムをまとったモデルが出展されていました。
 
 それが、スモール&タフさを売りにしたトランスポーター「MUD MASTER-C(マッドマスターシー/Mud Master-Concept)」でした。改めて、このコンセプトモデルの魅力を再確認してみます。

 2024年現在の視点で見ても、17年も前にお披露目されたとは思えないほど斬新なフォルムを持つマッドマスターC。

 数多くのスーパースポーツがひしめく都心でマッドマスターCが姿を現したら、決してそれらのモデルと引けを取らないほどの存在感を放つことは間違いなさそうです。

 まるで月面探索機のような特異なフォルムを持つマッドマスターCは、コンパクトと軽さを活かした高い走破性に加え、フレーム付きのボディによる耐久性と積載性をあわせ持つスモール&タフなトランスポーターです。

 さらに、サイクルスポーツ界を代表する鈴木 雷太氏と共同企画したマウンテンバイクサポートモデルという位置づけのコンセプトカーでもありました。

 外観は、強さと存在感を主張したフルキャブスタイルを採用しており、内装はシンプルなインストルメントパネルに大型の液晶マルチディスプレイや、撥水シートなどでタフさを演出しています。

 現代のクルマでは普及しつつあるフル液晶モニターが、2007年当時はコンセプトカーに採用されていたあたり、時代の流れを感じさせます。

 ドライブトレインには、ドライブシャフトおよびハブの接続部分にギヤを組込んだ「ハブリダクションシステム」と、16インチオフロードタイヤの採用することで、最低地上高370mmと3アングルを確保しており、高い踏破性・耐冠水性を実現しています。

 また、軽量かつコンパクトなフレーム付きボディの高い耐久性を活かしつつ、さらに多彩なアタッチメントを組み合わせることで、本格的アウトドアスポーツから過酷地での作業などさまざまな状況での利用が想定されています。

 さらに、自転車の積み下ろしに便利な3面大型ガルウィングドアのアタッチメントボディを採用することで、マウンテンバイクサポートモデルとしての使い勝手の良さも追求しています。

 このアタッチメントボディを付け替えれば「軽トラ」のような使い方も可能であり、バギーやサーフボードなどを搭載することもできそうです。

 マッドマスターCのボディサイズは全長3395mm×全幅1600mm×全高1960mmと、全幅のみ軽自動車の規格(1480mm以下)をオーバーしています。

 このままのボディサイズで市販化された場合は白ナンバー(乗用車扱い)となりますが、搭載されているエンジンの排気量は660ccであり、「ほぼ軽トラックの小型車」扱いです。

 アウトドアやマリンスポーツだけでなく、そして災害時の支援活動にも大活躍してくれそうなポテンシャルを秘めたマッドマスターC。

 17年も前に、時代を先取りするコンセプトカーを出展したダイハツの先見の明に驚かされます。

 もし今後、マッドマスターCのようなモデルが市販化されたら、YouTuberやTikTokerなどのインフルエンサーや、一般ユーザーのアイデア次第でさまざまな活用法が無限大に広がりそうです。

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